音声入力執筆は今後間違いなくやってくるトレンドである

人はネット上で文章を生成するときに、キーボードで文字をタイピングしています。それは今後恐らく、音声入力執筆へとシフトしてゆくでしょう。

根拠は次のとおりです。

 1.圧倒的なスピード差

例えば1時間で何文字書けるでしょうか?

私だと、速い時で時速4000文字、普通の時で時速2000文字くらいで書いています。

これが「会話」だとどうでしょうか?

テープ起こしの仕事をしたことがあるのでその経験上言えるのですが、人は1時間で2万5000文字は喋ることができるのです。

仮に1時間で3500文字程度書ける人がいたとしても、その人よりも「喋る」人の方が7倍も多くの言葉を生成できるのです。

現在ではまだ音声入力ソフトの性能が低く、キーボードでの執筆が主流です。(追記)私自身も音声入力をメインにして分かったのですが、十分性能は高く、実用に足ります。

しかし、もはやそれは時間の問題でしょう。近いうちに、きっと音声入力での執筆がトレンドに入ります。

SEO業界においては、より大量の文章を生成することがお金に繋がるので、これは当然ですよね?

Webライターも音声入力を使うべき

WEBライティングの仕事をされている方もいることでしょう。クラウドソーシングでは、1文字単価が0.2円ほどと非常に低いですが、もし音声入力で時速2万文字生成できるのであれば、時給4000円となります

ただし、文字単価が変わらないのは音声入力が普及する前でしかないので、そのトレンドの変わり目前が狙い目です。もしも音声入力が普及すれば、WEBライティングの単価はさらに落ちることでしょう。

2.話し言葉文体の普及

本当に嘆かはしいことに、今日の日本では美しき伝統的な「歴史的假名遣ひ」が失はれ、文語体も消え去つた。何が言文一致だ、日本語簡素化だ、常用漢字だ、それは日本語に於る表現の幅を狹めてゐるだけではなからうか。

それはさておき、ブログ論壇では、一般的な話し言葉で文章を書くことが非常に流行してゐる。

「誰にでも分かる言葉で、誰にでも分かる文章を書く」

それが本当に正しいことかどうかはわからない。

しかしこの傾向は間違ひなく、音声入力ソフトの需要を高めていくことであらう。

3.Googleが本気

今まで音声入力ソフトといえば、AmiVoiceやドラゴンスピーチなどの特殊なソフトが必要でした。しかもこれらのソフトは、1万円から2万円くらいの価格帯で高価です。

しかし今ではスマートフォンなどで、Googleの音声入力機能を誰でも使えるようになりました。あのGoogleも本気で音声入力の研究を進めています。

Ok Google―音声コマンドの時代が来る | TechCrunch Japan

日本語は同音異義語が非常に多く、正確に音声入力をするのは難しいと言われてきました。その証拠として、「テープ起こし」の仕事は今なお、人の手に頼られています。AmiVoiceなどの専用ソフトを使っても、テープから直接文字起こしできるわけではありません。(それを補助する機能はあるけれど)

ですが、ソフトが文脈を理解し、正確な漢字を当てはめるようになるのはもはや時間の問題です。

先日書いたGoogle日本語入力で執筆速度が体感15%アップの記事のように、今ではソフトはネット上から使われる語句を収集してきて、人名からコロケーションまでかなり正確に把握できるようになってきています。

テープ起こしの仕事などが機械に取って代わられる未来は近いでしょうし、それに伴い文章執筆の方法もより機械に依存したもの(音声入力など)になってくると思われます。

今後ロボットがレトリック(修辞技法)までをも習得するようになれば、最悪、人間のライターが要らなくなるかもしれないのです!!

もしパソコンで、無料で「音声入力」を試してみたい方は、Google Docsという無料のアプリケーションで、音声入力を試すことができます。ただ、惜しいことにGoogleの音声入力は、勝手に半角スペースが挿入されたり、句読点が制御できなかったりと不便なのですね。

ライターや仕事で音声入力を使う方であればAmiVoice SP2がおすすめです。私もこれをメインで使っています。

今日の結論:音声入力執筆のトレンドは来る!