アフィリエイトで成功するために、何よりも大切にしなければならないのは「己の良心」である。この一言に尽きる。お金を儲けるのは大いに良いことであるし、僕だって札束を扇子代わりにする生活には憧れている。
しかし、金のために良心を売り渡してしまってはいけない。
(どこぞと知れぬWebライターが綺麗事と理想論をほざいてやがるぜ…)と思われるかもしれないが、至って本気である。そもそも僕たちは、いつかかならず死ぬのだ。未来の成功とやらのために、今この瞬間の《生》を犠牲にしてどうする。
「自分が今ここに生きていること」を肯定できないような、後ろめたい行為はすべきではない。何度でも言う。
アフィリエイトでは何をやるべきなのか?
アフィリエイトサイトを作るうえでやるべきことは、すべて「~ない」という否定形で示せる。以下に箇条書きにする。
- 嘘をつかない
- 読者を騙さない
- 口コミや体験談を捏造しない
- 科学的根拠を捏造しない
- 薬機法(薬事法)に反する記事を書かない
- 公序良俗に反する記事を書かない
- 著作権や肖像権を侵害しない
- その他法令や社会的倫理に反する記事を書かない
- 読者の不安や怒りを煽って、誘導するようなことはしない
- ステマはしない
- 不当に(外注する)記事を買い叩かない
- ブラックハットSEOをしない
- ネガティブSEOをしない
- 他者への誹謗中傷をしない、悪口を書かない
- 他サイトを不当に貶めることで優位に立とうとしない
- 競合商品を不当に貶めることで商品を売りつけようとしない
- 夜中にこっそりリスティング禁止の案件を乗っけたりしない
- 売りたくもない商品を無理やり売ろうとしない
- 誤クリックを狙わない
- 過激なタイトルで釣ろうとしない
- 自分の良心に反するような記事は書かない
どれも当たり前のことばかりなのだけれど、その「当たり前」がいかに困難であり、貴重であるのかを僕はよく知っている。せっかくウェブサイトを作るだけの技術と知識があるのだから(社会貢献せよとは言わないが)自分が心から満足して幸せな気持ちになれるような、良いサイトを目指してほしい。
もう少しぶっちゃけた話
「稼ぐために手段は選ばない!」と本気で思うのであれば、ブラックな方法でサイトを作るのはなおさら得策ではない。想定が、甘い。なぜならば、競合する他者もまた「稼ぐために手段は選ばない」からである。
ネガティブSEOで低品質なリンクを相手に押し付けるよりも、はるかに簡単に確実に、競合を検索結果から蹴落とす方法がある。相手が、後ろめたい記事を書いているのであれば。
「◯◯サプリで◯◯病が治ります!」みたいな露骨な薬機法違反をやっているアフィリエイトサイトは、それこそ弱点丸出しの状態であり「どうぞASPと広告主に通報してください」とはらわたを晒しているのと同じである。
記事をリライトして検索順位を上げるよりも、相手をぶっ飛ばして順位を上げる方が簡単だ。そのような(自サイトよりも上位にあるブラックサイトを潰すことによって)自分の検索順位を上げようと企てる、アフィリエイターはそれなりにいる。
健康サプリ案件だと、やはり薬機法違反で攻めやすい。他のジャンルだと、著作権違反もわかりやすい。(あっ、この記事はあのサイトのパクリだ!)というのは、そのジャンルについて精通するアフィリエイターが見れば容易に見抜ける。
そのような弱みのあるサイトが競合であった場合、まずはサイトに記載されている連絡先にメールでコンタクトを取る。記事の問題点を指摘し、修正か撤回を求める。
多くの相手は記事の「削除」を選択する。記事が消えてくれれば、こちらの検索順位は(おそらく)ひとつ上にあがることだろう。
メールへの返信はさまざま。「外注したライターが書いたもので、チェックができていませんでした」と言い訳される場合もあれば、「共同運営のサイトで私が書いた記事ではないのですが、たしかにおっしゃるとおりですね。消しました」と謎の責任逃れをされる場合もある。返信はなく、しれっと記事だけ消されることも。
いずれにせよ、相手には後ろめたい感情がある。だから、競合記事は消される運命を辿る。
僕は、他者には甘い。だから(よっぽど悪質な奴を除いては)ASPに通報したりはしない。まずは、メールでコンタクトを取るようにしている。(ばんばん通報してやるぜ!!と好戦的なアフィリエイターさんもいます。もちろん)
PCデポの騒ぎのように、不誠実なビジネスを続けていれば、いつかはしっぺ返しを受ける。基本的に、アフィリエイターさん同士は仲が良いし「ライバルを蹴落としてやるぜ!」というよりかは「情報交換し合って共に儲けよう!」といった健全なコミュニティが形成されている。
しかし、仲間を大切にすることと、他者に甘いこととは話が違う。自分よりも検索上位にある競合サイトが、明らかに悪いことをしている。そりゃあもう、見逃している場合ではないでしょう。格好の標的です。
だから、何度も何度も繰り返す。後ろめたいアフィリエイトサイトを作ってはいけない。自分の良心を信じて、良いサイトを作ろう。
(終わり)