【ワールド:世界観】

物語舞台の世界構造

1.政治 →【敗北】

(その世界の政治状況、選挙制度、意思決定機関、民主制か君主制か)

ヒント:勝負に負ける/劣等感、屈辱感、コンプレックス、卑屈な態度/自尊心や自信が持てなくなる/いじめられっ子/社会的に搾取される立場、負け組/恋敵に打ち負ける/寝取られ/金銭を巻き上げられる/格差の広がった社会/出世し損ねる/選挙で落選する/負け戦/持病が悪化する/ワンドの6《逆位置》

2.経済 →【独裁】

(その世界の経済状況、景気、他国との貿易関係、産業の発展性)

ヒント:己の欲望のままに行動する/権力や財力を使って好き放題する/一方通行な関係性/誰も逆らえない/周りに助言してくれる人がいない/独りよがりな考え/他者の意見を聞こうとしない/独断専行な行為/絶対君主制/組織を掌握する/一極集中型システム/一途な恋/King of Wands ワンドのキング《逆位置》

3.宗教 →【屈辱】

(信仰されている宗教、神や悪魔といった概念、魔法や超能力の有無、死後世界の認識、人々にとっての生の指針)

ヒント:敗北の味を噛みしめる/面目を失う/権力に抑えつけられる/他者から辱めを受ける/傷つくプライド/夢や目標を話したら小馬鹿にされる/名誉毀損/簡単な罠にまんまと引っかかってしまう/あともう少しで勝てたのに惜しいところで失敗してしまう/強者を前に実力不足を実感する/成果を横取りされる/ソードの5《逆位置》

4.軍事 →【成就】

(その世界の軍事状況、軍隊や徴兵制の有無。他国との外交状態)

ヒント:成功をもたらす神の力/祝福すべき出来事/願いがかなう/あきらめて手放したものが戻ってくる/幸運による思わぬ成功/運命の赤い糸で結ばれた恋/ラッキーマン/神に愛されている人/挫折を味わったことがない/突如としてうまく進み始めるプロジェクト/不気味なとんとん拍子/うまく行き過ぎる/追い風が吹く/デウス・エクス・マキナ/20.JUDGEMENT 審判《正位置》

5.歴史 →【野蛮】

(その世界の歴史、国の成り立ち、過去の出来事、国民の歴史観)

ヒント:原始的な力/より肉体的な快楽を求める恋/欲望のままに生きる/暴力を振りかざす/理性が吹っ飛んだ状態/内乱が勃発する/自然災害/ドメスティック・バイオレンス/理不尽な力に翻弄される/精神的ではなく物理的なダメージを受ける/非合法な手段によって大切なものを奪われる/怪獣やゾンビなど、人間社会の法の支配の及ばない相手/King of Swords ソードのキング《逆位置》

6.文化 →【慎重】

(文化、伝統、芸術、あるいは教育について)

ヒント:注意深い性格/失敗を恐れていてゆっくりとしか進めない/あるいは自分が失敗することを想定したうえで策を講じている/告白の機会をじっくりと窺っている/即座に行動せず、熟慮を重ねる/不確実性の高い解決策を嫌う/Queen of Pentacles ペンタクルのクイーン《正位置》

7.科学 →【征服】

(科学技術の発展レベル、資源の獲得方法等について)

ヒント:力で勝ち取る/物質的な豊かさを手に入れる/努力によって得た栄光/押して駄目ならもっと押せの精神/人心掌握/異性を虜にする/困難だと思われていることを見事成し遂げる/圧倒的成長と容赦なき前進/他国の領土を支配下に置く/意中の相手を仕留める/トラウマを克服する/ソードのA《正位置》

8.自然 →【完成】

(自然環境、気候、地形、生物多様性、食資源、水資源、大気汚染レベル等について)

ヒント:完全無欠、全知全能の人間/問題を解決する最善手が見つかる/疑いようのない明らかな真実が露見する/オーバーキルな能力/その分野の頂点に立つ/No.1/目的が完遂される/終わりの始まり/あるひとつの解決手段により一瞬で決着がつく/始まった思ったらすでに終わっていた恋/21.THE WORLD 世界《正位置》

9.住居 →【思索】

(その世界で暮らす人々の生活環境、住居、建築、あるいは人の住む土地の状態)

ヒント:ひとりでじっくりと考える時期/自分の心の内を見つめる/一人旅に出る/取り留めのない思考の連鎖ではなく、筋道立った深い考えが必要とされる/心の迷宮に迷い込む/すぐに結論に辿り着かずに、一旦じっくり立ち止まって考えなければ危ういとき/Queen of Pentacles ペンタクルのクイーン《正位置》

10.国民 →【崩壊】

(その世界の国民、住人の性質、状態、生き方、労働環境等について)

ヒント:当たり前の日常がいきなり崩れる/事態の急変/外部環境の変化により激変する人生/これまでの安定した生活がなくなる/恋人の衝撃な秘密を知ってしまう/誰かに隠し事がばれる/一度知ってしまえば元には戻れない関係/今まで信じてきた価値観が音を立てて崩れる/計画の頓挫/災害や金融危機/頽廃的な生き方/退職を決意する/恋人にふられる/目が覚める/16.THE TOWER 塔《正位置》

11.権力 →【不和】

(権力者の性質、状態。政治家や貴族、国王、あるいは教師や上司、社長、資本家等、物語のなかで強い立場にある人たちの様子)

ヒント:仲違い/恋人や友人と喧嘩をする/グループ、チームのなかに協調性を乱す空気の読めない人がいる/敵との決戦を前にして内輪揉めが起こる/無益な派閥争い/とにかく相性の悪い相手/自分がその組織やグループに所属することに、違和感を覚え始める/カップの2《逆位置》

12.本質 →【内省】

(その世界をひとことで言い表す本質、もしくは作中人物の気づいていない隠された世界の真実)

ヒント:自分の世界に浸っている/過去の思索/他者と関わりがない/無口で多くを語らない/自分の思いを他者に伝えられない/人生の疲弊/後悔を背負っている/動かず静観する/自分からは行動しない/秘められた高い潜在能力/封印した想い/9.THE HERMIT 隠者《正位置》