【ワールド:世界観】

物語舞台の世界構造

1.政治 →【勤勉】

(その世界の政治状況、選挙制度、意思決定機関、民主制か君主制か)

ヒント:自分に厳しく修練を怠らない/努力の人/非常に精神力が強く、何事にも耐える/石の上にも三年/ひとりの相手を長い間、一途に想い続ける/今は修行のとき/ペンタクルの8《正位置》

2.経済 →【希望】

(その世界の経済状況、景気、他国との貿易関係、産業の発展性)

ヒント:明確な生きる目標/目的意識が強い/憧れの人に近づきたい一心で行動する/理想を追い求める/ロマンチスト/恋に恋する/夢見る人/大きな喪失のあとに現れた一筋の光/憧憬の念が強い/楽観主義/根拠のない自信を持っている/明るい人物/17.THE STAR 星《正位置》

3.宗教 →【完成】

(信仰されている宗教、神や悪魔といった概念、魔法や超能力の有無、死後世界の認識、人々にとっての生の指針)

ヒント:完全無欠、全知全能の人間/問題を解決する最善手が見つかる/疑いようのない明らかな真実が露見する/オーバーキルな能力/その分野の頂点に立つ/No.1/目的が完遂される/終わりの始まり/あるひとつの解決手段により一瞬で決着がつく/始まった思ったらすでに終わっていた恋/21.THE WORLD 世界《正位置》

4.軍事 →【野心】

(その世界の軍事状況、軍隊や徴兵制の有無。他国との外交状態)

ヒント:現状に満足せずその先を追い求める/利潤をとことん追究する/大きな飛躍を欲している/分不相応な相手に恋している/無謀な夢を努力によって勝ち取ろうとする/目標達成のために多くの犠牲を払ってきた/経営者や夢見る戦士/人生の一発逆転を狙っている/ワンドの2《正位置》

5.歴史 →【冷静】

(その世界の歴史、国の成り立ち、過去の出来事、国民の歴史観)

ヒント:すべての物事に対して感情ではなく理性で対処する/冷静かつ的確な現状分析/誰よりも現実が見えている/一歩身を引いて高い位置から状況を俯瞰している/データ収集、処理を得意とする/突然の事態にも落ち着き払っている/他者から感情がないと思われている/恋愛に関して熱くなれない/知的な判断を下す/合理的だが人の感情を考慮していない/King of Swords ソードのキング《正位置》

6.文化 →【凶報】

(文化、伝統、芸術、あるいは教育について)

ヒント:悪い知らせ/ガセネタを掴まされる/流言飛語(デマ、根も葉もない噂)に悩まされる/他者を陥れようとする嘘/知らなかった方が幸せだった情報/悪意を持った報道機関や情報屋/恋人に嘘をつかれる/世間の認識と真実が食い違っている/間違ったアドバイス/怪しい投資話/嘘つき/Page of Wands ワンドのペイジ《逆位置》

7.科学 →【杜撰】

(科学技術の発展レベル、資源の獲得方法等について)

ヒント:ずさん、いいかげんでぞんざいで間違いが多い/重大な手抜かりがある/大切な約束をすっぽかす、遅刻する/機密情報をうっかり漏洩してしまう/赤子を取り違える/無実の人を逮捕する/金庫の鍵を締めるのを忘れる/Page of Pentacles ペンタクルのペイジ《逆位置》

8.自然 →【依存】

(自然環境、気候、地形、生物多様性、食資源、水資源、大気汚染レベル等について)

ヒント:何かにしがみついて生きており、それを手放せない/良く言えば相思相愛、悪く言えば共依存/自身の不幸のために、怪しい宗教を盲信している/健康サプリメントが手放せない/愛し続けることが、相手のためにはならない/酒や薬、ギャンブルに溺れる/自分の意志ではやめたくてもやめられない中毒状態/カップの3《逆位置》

9.住居 →【報復】

(その世界で暮らす人々の生活環境、住居、建築、あるいは人の住む土地の状態)

ヒント:復讐のために生きる/裏切り者を許さない/仇討ちを考えている/因果応報、自業自得の災いが降りかかる/当然の報い/自分のしてきた罪に対して何らかの罰を受ける/神の裁きが下される/20.JUDGEMENT 審判《逆位置》

10.国民 →【満足】

(その世界の国民、住人の性質、状態、生き方、労働環境等について)

ヒント:物質的に満ち足りた生活/権力や地位を手にしている/金ならいくらでもある/酒池肉林に興じている/幸せの絶頂期にある/何一つ不自由のない生活/満ち足りているからこそ、失うのが怖い/自分が恵まれた環境にあることを自覚している/世間が羨む成功者/カップの9《正位置》

11.権力 →【博識】

(権力者の性質、状態。政治家や貴族、国王、あるいは教師や上司、社長、資本家等、物語のなかで強い立場にある人たちの様子)

ヒント:人並みはずれた頭脳の持ち主/高い学識/知性をひけらかさない(能ある鷹は爪を隠す)/思考レベルが高すぎて周囲の人間の理解が追いつかない/対等に話せるレベルの相手がいないことの孤独/孤高の天才/物言わぬ賢者/何事も理性的に合理的に進める/感情に振り回されないが冷たい知性/恋したいのに恋愛感情が分からない/理解しているのに行動できない/2.THE HIGE PRIESTESS 女教皇《正位置》

12.本質 →【内省】

(その世界をひとことで言い表す本質、もしくは作中人物の気づいていない隠された世界の真実)

ヒント:自分の世界に浸っている/過去の思索/他者と関わりがない/無口で多くを語らない/自分の思いを他者に伝えられない/人生の疲弊/後悔を背負っている/動かず静観する/自分からは行動しない/秘められた高い潜在能力/封印した想い/9.THE HERMIT 隠者《正位置》