【ストーリー:物語設計】

主人公の視点から見た物語の流れ

1.過去 →【悪化】

(主人公の過去の状況、現在に至るきっかけとなった出来事、幼少時代に抱えていた問題)

ヒント:病気や怪我などが悪化する/戦況が悪くなる/負の感情がエスカレートする/能力が暴走する/もがけばもがくほど苦しくなる/借金が雪だるま式に増える/さらに敵が増える/ちょっとした喧嘩が、裁判沙汰にまで発展する/毒を用いた攻撃/立場がますます悪くなる/夢が遠のく/強く耐え忍ばなければならない状況/ソードの8《逆位置》

2.現在 →【指揮】

(主人公の現在の状況、今抱えている課題について)

ヒント:他者を従える立場にある/自分は指図を出すだけ/組織のブレイン/戦術ではなく戦略がモノを言う戦い/頭脳戦を得意とする/協力してくれる仲間が多く、信頼されている人物/前線に出られないもどかしさ/全体を取りまとめ無くてはならない/統率の取れた組織/King of Wands ワンドのキング《正位置》

3.未来 →【誘惑】

(主人公の未来の状況、近いうちに訪れる出来事、主人公がこのまま変わらなければ陥るであろう事態)

ヒント:悪魔の誘惑/人間を堕落させようとする企み/甘い話の罠/楽をして近道を行こうとする/目先の利益に釣られる/中毒、快楽から抜け出せない/金に目が眩む/つい借金をしてしまう/色気に負ける/一度足を踏み入れてしまうとやめられない止まれない/謎の中毒性/ドーピングやズルをして実力を誤魔化す/15.THE DEVIL 悪魔《正位置》

4.願望 →【軽率】

(主人公が一番手に入れたいもの、あるいは克服したいと思っているもの、行動原理、目的意識)

ヒント:慎重さを欠いた発言や行動/うっかりミスをする/軽はずみな行為で自分を苦しめる/疑うことを知らずにホイホイ契約してしまう/後先考えずに散財してしまう/そんなつもりはなかったのに、相手の精神的な傷に触れてしまう/デリカシーが無い/急ぎすぎてフライングをする/盲目的な恋/周りのことが冷静に見えていない/Knight of Swords ソードのナイト《逆位置》

5.敵対者 →【怠惰】

(主人公の願望を邪魔する人物や事件、出来事)

ヒント:やる気がでない/明日からがんばる状態/やらなければならないことを怠っている/なまけていてだらしのない生活/職務怠慢/ぐだぐだな恋愛/大切なイベントを無断欠席する/寝坊して約束に遅れる/散財する/働いたら負けかなと思ってる/ワンドの4《逆位置》

6.援助者 →【苦悩】

(主人公の望みを叶えるのに協力してくれる人物、道具、あるいは幸運な出来事)

ヒント:あまりにも多すぎる心配事/他者の解決すべき問題を抱え込みすぎている/大切なものを失ってきた人生/悲観的、悩みすぎの状態/とりあえず行動してみることができない/十字架を背負って生きる/消えることのないスティグマ(聖痕、烙印)/他者に助けを求めようとせず何でも背負い込んでしまう/ソードの9《正位置》

7.試練 →【屈強】

(主人公が乗り越えなければならない試練、あるいは克服のために必要なもの)

ヒント:強い意志の力/努力によって手に入れた強さ/経験に基づく根拠のある自信/失敗してもめげない/団体戦よりも個人戦に強い/自分ひとりの力で何とかしようとする/他者に頼るのが苦手/いつも全力で決して手を抜かない/努力の塊/真面目で純真すぎる恋/適当に力を抜くことができない/妥協できない/8.STRENGTH 力《正位置》

8.葛藤 →【依存】

(主人公を苦しめる心の闇、自分の内側で対立しているもの)

ヒント:何かにしがみついて生きており、それを手放せない/良く言えば相思相愛、悪く言えば共依存/自身の不幸のために、怪しい宗教を盲信している/健康サプリメントが手放せない/愛し続けることが、相手のためにはならない/酒や薬、ギャンブルに溺れる/自分の意志ではやめたくてもやめられない中毒状態/カップの3《逆位置》

9.結末 →【空想】

(物語を通して、主人公はどのように変化、成長するのか)

ヒント:現実ではないセカイを生きている/小説家、画家、詩人などの芸術家/創作に喜びを感じる/架空の相手との恋/幻術など精神に作用する能力/ファンタジー系の異世界に導かれる/頭のなかで思い描いていた妄想が具現化する/カップの7《正位置》