【ストーリー:物語設計】

主人公の視点から見た物語の流れ

1.過去 →【放棄】

(主人公の過去の状況、現在に至るきっかけとなった出来事、幼少時代に抱えていた問題)

ヒント:任務や仕事を投げ出す/責任から逃れようとする/ニートになる/重圧やプレッシャーに耐え切れない/現実逃避/堪忍袋の緒が切れる/恋に疲れる/投げやりな生活/やけ酒に溺れる/大切な人を救うことをあきらめる/大切なものを手放すことを決心する/何かを捨てた人物/ワンドの10《逆位置》

2.現在 →【悪辣】

(主人公の現在の状況、今抱えている課題について)

ヒント:マグマが煮えたぎるような嫉妬心/ひどいやり方で相手を罠に嵌める/非常にたちの悪い相手に苦戦する/法律や正義が通用しない/倫理観が欠如している/腹黒い人物/自分の利益のためならどんな手段をも厭わない/人間を道具としか思っていない/抑えの利かなくなった民衆の暴力的な思想/卑怯なやり方で勝利を手にする/Queen of Swords ソードのクイーン《逆位置》

3.未来 →【愚行】

(主人公の未来の状況、近いうちに訪れる出来事、主人公がこのまま変わらなければ陥るであろう事態)

ヒント:向こう見ずで愚かな行為/勇気の意味を履き違えている/衝動的な決断/責任感がない/客観的に見て幸せになれそうもない恋に盲目的に突き進んでしまう/不安や恐れるものがない/誰にもできない無謀な挑戦をする/自由気ままな生活/誰にも縛られない/0.THE FOOL 愚者《逆位置》

4.願望 →【怠惰】

(主人公が一番手に入れたいもの、あるいは克服したいと思っているもの、行動原理、目的意識)

ヒント:やる気がでない/明日からがんばる状態/やらなければならないことを怠っている/なまけていてだらしのない生活/職務怠慢/ぐだぐだな恋愛/大切なイベントを無断欠席する/寝坊して約束に遅れる/散財する/働いたら負けかなと思ってる/ワンドの4《逆位置》

5.敵対者 →【恋愛】

(主人公の願望を邪魔する人物や事件、出来事)

ヒント:恋している/純粋無垢/コミュニケーション能力に長けている/楽しいひととき/今が楽しければそれでいい/パートナーの存在だけが大切/近い将来に大きな苦難が待ち受けていることを今はまだ知らない/感情的で衝動的な行動/自分の感情を信じている/6.THE LOVERS 恋人《正位置》

6.援助者 →【苦悩】

(主人公の望みを叶えるのに協力してくれる人物、道具、あるいは幸運な出来事)

ヒント:あまりにも多すぎる心配事/他者の解決すべき問題を抱え込みすぎている/大切なものを失ってきた人生/悲観的、悩みすぎの状態/とりあえず行動してみることができない/十字架を背負って生きる/消えることのないスティグマ(聖痕、烙印)/他者に助けを求めようとせず何でも背負い込んでしまう/ソードの9《正位置》

7.試練 →【陰鬱】

(主人公が乗り越えなければならない試練、あるいは克服のために必要なもの)

ヒント:明るく振る舞えない/気が塞いでいる状態/希望が打ち砕かれ、夢が叶わぬことを知る/失敗して卑屈になっている/喧嘩して仲直りできない/どうせ自分なんかと卑下している状態/陽の光が当たらないでふてくされている/19.THE SUN 太陽《逆位置》

8.葛藤 →【誘惑】

(主人公を苦しめる心の闇、自分の内側で対立しているもの)

ヒント:悪魔の誘惑/人間を堕落させようとする企み/甘い話の罠/楽をして近道を行こうとする/目先の利益に釣られる/中毒、快楽から抜け出せない/金に目が眩む/つい借金をしてしまう/色気に負ける/一度足を踏み入れてしまうとやめられない止まれない/謎の中毒性/ドーピングやズルをして実力を誤魔化す/15.THE DEVIL 悪魔《正位置》

9.結末 →【指揮】

(物語を通して、主人公はどのように変化、成長するのか)

ヒント:他者を従える立場にある/自分は指図を出すだけ/組織のブレイン/戦術ではなく戦略がモノを言う戦い/頭脳戦を得意とする/協力してくれる仲間が多く、信頼されている人物/前線に出られないもどかしさ/全体を取りまとめ無くてはならない/統率の取れた組織/King of Wands ワンドのキング《正位置》