【ストーリー:物語設計】

主人公の視点から見た物語の流れ

1.過去 →【吉報】

(主人公の過去の状況、現在に至るきっかけとなった出来事、幼少時代に抱えていた問題)

ヒント:良い知らせが伝わる/信頼の置ける情報屋、メッセンジャー/大切な人に伝言を託す/有用な情報を手に入れる/悪くないニュース/友人の恋が成就する/未来を視る、予知能力者/高度な情報戦が繰り広げられる/ネットワーク社会/Page of Wands ワンドのペイジ《正位置》

2.現在 →【博識】

(主人公の現在の状況、今抱えている課題について)

ヒント:人並みはずれた頭脳の持ち主/高い学識/知性をひけらかさない(能ある鷹は爪を隠す)/思考レベルが高すぎて周囲の人間の理解が追いつかない/対等に話せるレベルの相手がいないことの孤独/孤高の天才/物言わぬ賢者/何事も理性的に合理的に進める/感情に振り回されないが冷たい知性/恋したいのに恋愛感情が分からない/理解しているのに行動できない/2.THE HIGE PRIESTESS 女教皇《正位置》

3.未来 →【強欲】

(主人公の未来の状況、近いうちに訪れる出来事、主人公がこのまま変わらなければ陥るであろう事態)

ヒント:欲しいと思ったものはどんな手段を使ってでも手に入れる/ストーカー気質のある人物/物事への執着心が強い/がめつい、欲張り/ペンタクルの4《逆位置》

4.願望 →【実利】

(主人公が一番手に入れたいもの、あるいは克服したいと思っているもの、行動原理、目的意識)

ヒント:現実主義者/大人な考え/戦略を練って着々と物事を進めていく/理想に振り回されず、常に合理的な判断を下そうとする/冷静沈着/感情を優先する人たちからの反感を受ける/少数を犠牲にして、多数を守る/しっかりとした経済観念/何もしていないように見えて、じつは影で方々に手を回している/カップの7《逆位置》

5.敵対者 →【忍耐】

(主人公の願望を邪魔する人物や事件、出来事)

ヒント:強いられている状況/抜け出すことのできない苦難/自己犠牲によって得られる幸福/修行のとき/苦痛のなかにあるマゾヒズム的快楽、自己陶酔感/自虐癖が強い/誰もやりたがらない任務を率先してやる/苦難を乗り越えたあとにある圧倒的成長/ブラック企業/自分が犠牲となることで報われる恋/自ら困難な道を進もうとする性格/12.THE HANGED MAN 吊し人《正位置》

6.援助者 →【惰性】

(主人公の望みを叶えるのに協力してくれる人物、道具、あるいは幸運な出来事)

ヒント:なんとなくだらだらと続けている状態/マンネリに飽き飽きとしている/何事も面倒くさい/不摂生/堕落した生活/このままでいいと思っている/ぐだぐだと維持している人間関係/ときめき感の失われた恋/向上心がなく、成長が止まる/危機感の欠如/14.TEMPERANCE 節制《逆位置》

7.試練 →【再起】

(主人公が乗り越えなければならない試練、あるいは克服のために必要なもの)

ヒント:失敗や挫折からの立ち直り/一からのやり直し/七転び八起き、転んでもただでは起きぬ/失敗にもめげない打たれ強い人間/ゾンビのようなしぶとさ/自分がまだやり直せることに気がつく/復活の可能性/もう終わったと思ったがじつは終わってなかった恋/復縁/失っていた感情を取り戻す/死んだと思われていたものが再びよみがえる/病気や怪我を完治させる/13.DEATH 死《逆位置》

8.葛藤 →【克服】

(主人公を苦しめる心の闇、自分の内側で対立しているもの)

ヒント:出来なかったことができるようになる/弱点を克服する/苦手だなと思っていた人の良いところが見つかる/恋の障害を乗り越える/恐怖を感じているものに、勇気を出して立ち向かう決心をする/宿敵を倒す/自分自身の弱さを受け入れる/カップの5《逆位置》

9.結末 →【嫉妬】

(物語を通して、主人公はどのように変化、成長するのか)

ヒント:燃えるような激しい嫉妬/成功者に対する怨恨/恋敵を打ち落とす/克服できない劣等感/環境や不運を嘆く/素直には喜べない状況/自分が幸福になることよりも、幸せな他者が不幸になることを望んでいる/現状に満足できない/隣の芝生は青い/他者が手にしているものを奪おうとする/執着心に支配される/自分の苦痛を誰かに理解してほしい/3.THE EMPRESS 女帝《逆位置》