【ストーリー:物語設計】

主人公の視点から見た物語の流れ

1.過去 →【勝利】

(主人公の過去の状況、現在に至るきっかけとなった出来事、幼少時代に抱えていた問題)

ヒント:勝利と栄光を手にする/恋のライバルに打ち勝つ/努力による自己実現を果たす/社会的地位と評価を獲得する/勝者こそが正義なり/自尊心が高い/弱い者や敗者に目を向けようとしない/勝ったことによるライバルの増加/必要以上に嫉妬され敵を増やしてしまう/ワンドの6《正位置》

2.現在 →【古傷】

(主人公の現在の状況、今抱えている課題について)

ヒント:過去の過ちを清算しなければならない時が近づいている/過去の事故で負った怪我が悪化する/治ったはずの持病が再発する/元カレ、元カノ、会いたくなかった旧友、自分を捨てたはずの親などに再会する/隠していた不祥事が露見する/トラウマがよみがえる/自分自身と向き合わなければならないとき/カップの6《逆位置》

3.未来 →【悪化】

(主人公の未来の状況、近いうちに訪れる出来事、主人公がこのまま変わらなければ陥るであろう事態)

ヒント:病気や怪我などが悪化する/戦況が悪くなる/負の感情がエスカレートする/能力が暴走する/もがけばもがくほど苦しくなる/借金が雪だるま式に増える/さらに敵が増える/ちょっとした喧嘩が、裁判沙汰にまで発展する/毒を用いた攻撃/立場がますます悪くなる/夢が遠のく/強く耐え忍ばなければならない状況/ソードの8《逆位置》

4.願望 →【親切】

(主人公が一番手に入れたいもの、あるいは克服したいと思っているもの、行動原理、目的意識)

ヒント:お人好し/見返りを求めない慈善行為/ギブ・アンド・ギブ/育ちが良い/他人を疑うことを知らない/好意の押し付け/誰にでも優しい人/友人の恋を応援することには熱心だが、自分の恋には無頓着/自分の幸せよりも相手の幸せを願う/Knight of Cups カップのナイト《正位置》

5.敵対者 →【家庭】

(主人公の願望を邪魔する人物や事件、出来事)

ヒント:守るべき大切な家族がいる/子どもができる/恋人と籍を入れる/マイホームを建てる/親子関係に起因する問題/ヒロインとの同居生活を始める/親孝行をする/家族思いの人間/カップの10《正位置》

6.援助者 →【完遂】

(主人公の望みを叶えるのに協力してくれる人物、道具、あるいは幸運な出来事)

ヒント:何かを成し遂げる、あるいは成し遂げる意志を持っている/走れメロスのような人生/恋を成就させる/〆切に間に合わせる/散らばっていた「謎」のピースがすべて集まってひとつとなる/もうゴールしてもいいよね、でゴールする/目標や任務の達成に躍起になっていて、本当に大切なことが見えていない/成果主義/結果が全て、過程は気にしない/カップの8《逆位置》

7.試練 →【虚栄】

(主人公が乗り越えなければならない試練、あるいは克服のために必要なもの)

ヒント:うわべだけを取り繕って、実力よりも尊大に見せる/見栄を張っている/アットホームな会社、豊かな福祉国家/権威や肩書にすがりついている/恋人がいると嘘をついている/世間体を気にする/ペンタクルの8《逆位置》

8.葛藤 →【節制】

(主人公を苦しめる心の闇、自分の内側で対立しているもの)

ヒント:虚飾しないありのままの姿/穢れのない存在/節度のある人間関係/自然との調和/無理のない計画/バランスが取れている/ほどほどに妥協する/適度に力を抜く/何事も控えめがいい/目立つよりかはクラスのモブキャラ的存在に/努力よりかは規則正しい習慣/健康的な生活/ミニマリスト的な/14.TEMPERANCE 節制《正位置》

9.結末 →【回復】

(物語を通して、主人公はどのように変化、成長するのか)

ヒント:病気や怪我が治る/状況が好転する兆しが見える/景気が回復する/失った力を取り戻す/別れたはずの恋人が帰ってくる/失敗から立ち直る/治癒能力が高い/誰かを助けたりサポートするための能力/医療福祉関係の人物/停滞していた物事が再び動き出す/友だちと仲直りする/元の(好ましい)状態に戻る/ソードの4《逆位置》