【ストーリー:物語設計】

主人公の視点から見た物語の流れ

1.過去 →【期待】

(主人公の過去の状況、現在に至るきっかけとなった出来事、幼少時代に抱えていた問題)

ヒント:時期が訪れるのを静かに待っている/誰かとの約束が果たされる日を待つ/そう悪くはない未来を信じている/告白の返答を待っている/日に日に高まる希望/やるべきことをやったので、あとは人事を尽くして天命を待つ状態/自分からは行動しない受け身の状態/果報は寝て待て/あるいは待ちぼうけ/ワンドの3《正位置》

2.現在 →【感傷】

(主人公の現在の状況、今抱えている課題について)

ヒント:情緒不安定/感受性に優れている/他者の痛みが理解できる/センチメンタル/論理ではなく感情によって説得される/ロマンチストあるいは少女趣味/悲恋を嘆きつつも悲恋に陶酔している/Queen of Cups カップのクイーン《逆位置》

3.未来 →【希望】

(主人公の未来の状況、近いうちに訪れる出来事、主人公がこのまま変わらなければ陥るであろう事態)

ヒント:明確な生きる目標/目的意識が強い/憧れの人に近づきたい一心で行動する/理想を追い求める/ロマンチスト/恋に恋する/夢見る人/大きな喪失のあとに現れた一筋の光/憧憬の念が強い/楽観主義/根拠のない自信を持っている/明るい人物/17.THE STAR 星《正位置》

4.願望 →【空想】

(主人公が一番手に入れたいもの、あるいは克服したいと思っているもの、行動原理、目的意識)

ヒント:現実ではないセカイを生きている/小説家、画家、詩人などの芸術家/創作に喜びを感じる/架空の相手との恋/幻術など精神に作用する能力/ファンタジー系の異世界に導かれる/頭のなかで思い描いていた妄想が具現化する/カップの7《正位置》

5.敵対者 →【幻滅】

(主人公の願望を邪魔する人物や事件、出来事)

ヒント:今まで憧れていた人物の正体を知り幻滅する/自分の信じてきた希望が打ち砕かれる/追いかけてきた夢を諦める/期待通りにいかない出来事/見通しが甘かったことに気づかされる/実力不足を自覚する/恋が冷める/17.THE STAR 星《逆位置》

6.援助者 →【休息】

(主人公の望みを叶えるのに協力してくれる人物、道具、あるいは幸運な出来事)

ヒント:心休まるひととき/心身を回復する機会が与えられる/戦線を一時的に離脱する/休職期間/長旅のなかで見つけたオアシス/幸せな時間が訪れるが、あくまでここはゴールではない/これからの戦いや冒険にそなえて準備をする/リラックス状態/あるいは現実逃避/ワンドの4《正位置》

7.試練 →【凶報】

(主人公が乗り越えなければならない試練、あるいは克服のために必要なもの)

ヒント:悪い知らせ/ガセネタを掴まされる/流言飛語(デマ、根も葉もない噂)に悩まされる/他者を陥れようとする嘘/知らなかった方が幸せだった情報/悪意を持った報道機関や情報屋/恋人に嘘をつかれる/世間の認識と真実が食い違っている/間違ったアドバイス/怪しい投資話/嘘つき/Page of Wands ワンドのペイジ《逆位置》

8.葛藤 →【未知】

(主人公を苦しめる心の闇、自分の内側で対立しているもの)

ヒント:新しい仕事を始める/人類未踏のダンジョン/能力を解明できない人物/姿の見えない敵/行ったことのない初めての土地/目的を探すために移動する/好奇心旺盛な旅人/勝つか負けるか判断の付かない戦い/情報が不足している/Knight of Wands ワンドのナイト《正位置》

9.結末 →【調和】

(物語を通して、主人公はどのように変化、成長するのか)

ヒント:バランスを重んじる/和の精神/戦いよりも話し合いで解決する/和解に持っていくための交渉人/傍から見てもお似合いのカップル/攻守バランスの良い能力/他者に話を合わせることを得意とするコミュニケーション能力/息のピッタリあったパートナー/幼馴染、双子/均衡の取れた状態/ソードの2《正位置》