【ストーリー:物語設計】

主人公の視点から見た物語の流れ

1.過去 →【未完】

(主人公の過去の状況、現在に至るきっかけとなった出来事、幼少時代に抱えていた問題)

ヒント:中途半端な状態/道半ばの成長/まだ自分の能力が完成されていない/あとひと押しで実る恋なのに、なかなか踏ん切りが付かない/画竜点睛を欠く/ほんの少しの努力で道が開けるのに、それをしないもったいない状態/パズルのピースを埋めることを放棄している/俺たちの戦いはこれからだ/21.THE WORLD 世界《逆位置》

2.現在 →【下心】

(主人公の現在の状況、今抱えている課題について)

ヒント:本音を隠して相手に近づく/聖人君子に見える人物が腹の底では良からぬことを考えている/悪巧みをする/裏のある親切心/本当の狙いは別にある/ペンタクルの9《逆位置》

3.未来 →【完遂】

(主人公の未来の状況、近いうちに訪れる出来事、主人公がこのまま変わらなければ陥るであろう事態)

ヒント:何かを成し遂げる、あるいは成し遂げる意志を持っている/走れメロスのような人生/恋を成就させる/〆切に間に合わせる/散らばっていた「謎」のピースがすべて集まってひとつとなる/もうゴールしてもいいよね、でゴールする/目標や任務の達成に躍起になっていて、本当に大切なことが見えていない/成果主義/結果が全て、過程は気にしない/カップの8《逆位置》

4.願望 →【親切】

(主人公が一番手に入れたいもの、あるいは克服したいと思っているもの、行動原理、目的意識)

ヒント:お人好し/見返りを求めない慈善行為/ギブ・アンド・ギブ/育ちが良い/他人を疑うことを知らない/好意の押し付け/誰にでも優しい人/友人の恋を応援することには熱心だが、自分の恋には無頓着/自分の幸せよりも相手の幸せを願う/Knight of Cups カップのナイト《正位置》

5.敵対者 →【独裁】

(主人公の願望を邪魔する人物や事件、出来事)

ヒント:己の欲望のままに行動する/権力や財力を使って好き放題する/一方通行な関係性/誰も逆らえない/周りに助言してくれる人がいない/独りよがりな考え/他者の意見を聞こうとしない/独断専行な行為/絶対君主制/組織を掌握する/一極集中型システム/一途な恋/King of Wands ワンドのキング《逆位置》

6.援助者 →【停滞】

(主人公の望みを叶えるのに協力してくれる人物、道具、あるいは幸運な出来事)

ヒント:物事が捗らない/足踏み状態/進展の気配がない恋/何か決心や行動するのを躊躇する/冷戦状態/成長が止まる/変化よりも現状維持を選択する/保守的な性格、風土/ここにいては成長することができない/立ち止まってよく考えてみるとき/何をするにもゆっくりでマイペースな人物/ワンドの8《逆位置》

7.試練 →【刹那】

(主人公が乗り越えなければならない試練、あるいは克服のために必要なもの)

ヒント:刹那的幸福を追い求める/今が良ければそれでいい/瞬間瞬間を大切にして生きる/ほんの束の間の幸せなひととき/未来のことを考えられない/一目惚れをする/一時的な妄想に憑りつかれる/何かを成し遂げるには少な過ぎる時間/事態が切迫しており悠長に考えている場合ではない/今すぐに決断しなければならない状況に追い込まれる/一瞬の遅れが命取りになる/6.THE LOVERS 恋人《逆位置》

8.葛藤 →【友愛】

(主人公を苦しめる心の闇、自分の内側で対立しているもの)

ヒント:友情を大切にする/トモダチ止まりで、恋仲には発展しない/兄弟愛、姉妹愛/協調路線で交渉を進める/クラス全員を敵に回してでもいじめられている友人の側に立つ/頼もしい相棒/コンビネーションが成否を決めるミッション/カップの2《正位置》

9.結末 →【冒険】

(物語を通して、主人公はどのように変化、成長するのか)

ヒント:自由奔放で好奇心旺盛/何にでも挑戦する冒険家/誰もが為せないことを為す勇気がある/人類未踏の地に踏み込む/自由で縛られない気ままな恋愛/フリーランスやノマドワーカー、自由人/好きなことで生きていく/危ないことにも首を突っ込みすぎる/誰にも見つけられなかったものを発見する/0.THE FOOL 愚者《正位置》