【ストーリー:物語設計】

主人公の視点から見た物語の流れ

1.過去 →【報復】

(主人公の過去の状況、現在に至るきっかけとなった出来事、幼少時代に抱えていた問題)

ヒント:復讐のために生きる/裏切り者を許さない/仇討ちを考えている/因果応報、自業自得の災いが降りかかる/当然の報い/自分のしてきた罪に対して何らかの罰を受ける/神の裁きが下される/20.JUDGEMENT 審判《逆位置》

2.現在 →【徒労】

(主人公の現在の状況、今抱えている課題について)

ヒント:骨折り損のくたびれ儲け/期待していた見返りが得られなかったことの不満/働き過ぎており休息が必要である/今までやってきたことのすべてが無駄に思えてくる/相手からただの『都合の良い人』と思われている/過程そのものを楽しむことのできない恋愛/ペンタクルの7《逆位置》

3.未来 →【停滞】

(主人公の未来の状況、近いうちに訪れる出来事、主人公がこのまま変わらなければ陥るであろう事態)

ヒント:物事が捗らない/足踏み状態/進展の気配がない恋/何か決心や行動するのを躊躇する/冷戦状態/成長が止まる/変化よりも現状維持を選択する/保守的な性格、風土/ここにいては成長することができない/立ち止まってよく考えてみるとき/何をするにもゆっくりでマイペースな人物/ワンドの8《逆位置》

4.願望 →【休息】

(主人公が一番手に入れたいもの、あるいは克服したいと思っているもの、行動原理、目的意識)

ヒント:心休まるひととき/心身を回復する機会が与えられる/戦線を一時的に離脱する/休職期間/長旅のなかで見つけたオアシス/幸せな時間が訪れるが、あくまでここはゴールではない/これからの戦いや冒険にそなえて準備をする/リラックス状態/あるいは現実逃避/ワンドの4《正位置》

5.敵対者 →【屈辱】

(主人公の願望を邪魔する人物や事件、出来事)

ヒント:敗北の味を噛みしめる/面目を失う/権力に抑えつけられる/他者から辱めを受ける/傷つくプライド/夢や目標を話したら小馬鹿にされる/名誉毀損/簡単な罠にまんまと引っかかってしまう/あともう少しで勝てたのに惜しいところで失敗してしまう/強者を前に実力不足を実感する/成果を横取りされる/ソードの5《逆位置》

6.援助者 →【閉塞】

(主人公の望みを叶えるのに協力してくれる人物、道具、あるいは幸運な出来事)

ヒント:息苦しい環境/余所者を受け付けない村社会/閉塞感のある職場/口が堅くて秘密を決して漏らさない人物/他者を排除して、自分と相手との関係性だけを求める恋/ヤンデレ/何かに拘束されて抜け出せない状況にある/危険な(情報、能力、人物)が流出しないように封印している施設/ワンドの9《逆位置》

7.試練 →【悪事】

(主人公が乗り越えなければならない試練、あるいは克服のために必要なもの)

ヒント:倫理的な一線を超える/不正を働いてでも成し遂げなければならないことがある/悪魔の囁きに魅了される/一歩足を踏み入れた以上、もう普通の生活には戻れない/違法なことをしている組織、団体の仲間に入れられてしまう/殺人を犯す/ダークサイドヒーロー/闇堕ち/King of Cups カップのキング《逆位置》

8.葛藤 →【夢想】

(主人公を苦しめる心の闇、自分の内側で対立しているもの)

ヒント:良く言えばロマンチスト、悪く言えば絵に描いた餅屋/虚構世界にしか逃げ道がない/実現させるつもりのない恋/ビッグマウス/高望みをしすぎている/大言壮語で周りからは呆れられている/現実逃避/Queen of Cups カップのクイーン《正位置》

9.結末 →【無駄】

(物語を通して、主人公はどのように変化、成長するのか)

ヒント:能力を有効活用せずに浪費している/すでに恋人のいる相手に対してアタックをかけている/無意味な努力をしている/目指すべき方向を間違えている/役に立たない部下/効果のない薬/効力がない武器/宝の持ち腐れ/Knight of Pentacles ペンタクルのナイト《逆位置》