【ストーリー:物語設計】

主人公の視点から見た物語の流れ

1.過去 →【成就】

(主人公の過去の状況、現在に至るきっかけとなった出来事、幼少時代に抱えていた問題)

ヒント:成功をもたらす神の力/祝福すべき出来事/願いがかなう/あきらめて手放したものが戻ってくる/幸運による思わぬ成功/運命の赤い糸で結ばれた恋/ラッキーマン/神に愛されている人/挫折を味わったことがない/突如としてうまく進み始めるプロジェクト/不気味なとんとん拍子/うまく行き過ぎる/追い風が吹く/デウス・エクス・マキナ/20.JUDGEMENT 審判《正位置》

2.現在 →【悲痛】

(主人公の現在の状況、今抱えている課題について)

ヒント:深い悲しみに囚われる/三角関係に苦しむ/心無い言葉によって、精神的に傷つけられる/悲観的思考/心を病む/信じていた相手から裏切られる/善意でした行為を踏みにじられる/自尊感情が低い/失恋した(と思い込んでいる)/相手を精神的に追い込むような能力/ソードの3《正位置》

3.未来 →【幻滅】

(主人公の未来の状況、近いうちに訪れる出来事、主人公がこのまま変わらなければ陥るであろう事態)

ヒント:今まで憧れていた人物の正体を知り幻滅する/自分の信じてきた希望が打ち砕かれる/追いかけてきた夢を諦める/期待通りにいかない出来事/見通しが甘かったことに気づかされる/実力不足を自覚する/恋が冷める/17.THE STAR 星《逆位置》

4.願望 →【休息】

(主人公が一番手に入れたいもの、あるいは克服したいと思っているもの、行動原理、目的意識)

ヒント:心休まるひととき/心身を回復する機会が与えられる/戦線を一時的に離脱する/休職期間/長旅のなかで見つけたオアシス/幸せな時間が訪れるが、あくまでここはゴールではない/これからの戦いや冒険にそなえて準備をする/リラックス状態/あるいは現実逃避/ワンドの4《正位置》

5.敵対者 →【不安】

(主人公の願望を邪魔する人物や事件、出来事)

ヒント:真実が見えないことによる不安/曖昧でぼんやりとした霧に包まれている/中途半端ではっきりしない/どこを目指したらよいのかわからない/本音の見えないミステリアスな人物/自分の目的に疑問を持っている/周囲の言っていることが正しいとは思えない/ころころと変わる状況や感情/幻影に翻弄される/実体のないものを追い求めている/本心がわからない/隠された真意/18.THE MOON 月《正位置》

6.援助者 →【裕福】

(主人公の望みを叶えるのに協力してくれる人物、道具、あるいは幸運な出来事)

ヒント:物質的な豊かさを手にしている/お金持ち/前々から欲しかったものが手に入る/第一志望の会社から内定がもらえる/望み通りの役職につく/好きだった異性に告白してうまくいく/誰もが羨むポジション/伝説の武器や宝具を手にしている/生まれたときから欲しいものを欲しいままに手に入れてきた/恵まれた環境/精神的な孤独感、不満/資本家、貴族/ペンタクルのA《正位置》

7.試練 →【崩壊】

(主人公が乗り越えなければならない試練、あるいは克服のために必要なもの)

ヒント:当たり前の日常がいきなり崩れる/事態の急変/外部環境の変化により激変する人生/これまでの安定した生活がなくなる/恋人の衝撃な秘密を知ってしまう/誰かに隠し事がばれる/一度知ってしまえば元には戻れない関係/今まで信じてきた価値観が音を立てて崩れる/計画の頓挫/災害や金融危機/頽廃的な生き方/退職を決意する/恋人にふられる/目が覚める/16.THE TOWER 塔《正位置》

8.葛藤 →【陽気】

(主人公を苦しめる心の闇、自分の内側で対立しているもの)

ヒント:裏表がなくはっきりとしている/誰にも分け隔てなく接する/明るい性格/憧れの的、有名人/屈託のない笑顔/開放的/悪いことは悪いと堂々と主張できる/空気を読まない/正々堂々とした勝負/恋心に鈍感で自分が好かれていることに気がつかない/19.THE SUN 太陽《正位置》

9.結末 →【有利】

(物語を通して、主人公はどのように変化、成長するのか)

ヒント:有利な立場、状況/絶好のチャンスが訪れる/相性の良い相手/実力以上に能力が発揮できる/ライバルよりも一歩リードしている/交渉のカードはこちらの方が多い/この機を逃すわけにはいかない/協力してくれる仲間が多い/ちょっと油断している/ワンドの7《正位置》