【ストーリー:物語設計】

主人公の視点から見た物語の流れ

1.過去 →【成就】

(主人公の過去の状況、現在に至るきっかけとなった出来事、幼少時代に抱えていた問題)

ヒント:成功をもたらす神の力/祝福すべき出来事/願いがかなう/あきらめて手放したものが戻ってくる/幸運による思わぬ成功/運命の赤い糸で結ばれた恋/ラッキーマン/神に愛されている人/挫折を味わったことがない/突如としてうまく進み始めるプロジェクト/不気味なとんとん拍子/うまく行き過ぎる/追い風が吹く/デウス・エクス・マキナ/20.JUDGEMENT 審判《正位置》

2.現在 →【不満】

(主人公の現在の状況、今抱えている課題について)

ヒント:堕落した生活を送るも、心は満ち足りない/ソファーに寝そべってポテチを食いながらテレビを見る毎日/周囲の人間に気に食わない人がいて、ふてくされている/いつも不機嫌で、部下に八つ当たりをする/イライラしやすい性格、短気/愚痴をこぼすだけで自分からは動こうとしない/カップの9《逆位置》

3.未来 →【野蛮】

(主人公の未来の状況、近いうちに訪れる出来事、主人公がこのまま変わらなければ陥るであろう事態)

ヒント:原始的な力/より肉体的な快楽を求める恋/欲望のままに生きる/暴力を振りかざす/理性が吹っ飛んだ状態/内乱が勃発する/自然災害/ドメスティック・バイオレンス/理不尽な力に翻弄される/精神的ではなく物理的なダメージを受ける/非合法な手段によって大切なものを奪われる/怪獣やゾンビなど、人間社会の法の支配の及ばない相手/King of Swords ソードのキング《逆位置》

4.願望 →【不和】

(主人公が一番手に入れたいもの、あるいは克服したいと思っているもの、行動原理、目的意識)

ヒント:仲違い/恋人や友人と喧嘩をする/グループ、チームのなかに協調性を乱す空気の読めない人がいる/敵との決戦を前にして内輪揉めが起こる/無益な派閥争い/とにかく相性の悪い相手/自分がその組織やグループに所属することに、違和感を覚え始める/カップの2《逆位置》

5.敵対者 →【実利】

(主人公の願望を邪魔する人物や事件、出来事)

ヒント:現実主義者/大人な考え/戦略を練って着々と物事を進めていく/理想に振り回されず、常に合理的な判断を下そうとする/冷静沈着/感情を優先する人たちからの反感を受ける/少数を犠牲にして、多数を守る/しっかりとした経済観念/何もしていないように見えて、じつは影で方々に手を回している/カップの7《逆位置》

6.援助者 →【軽薄】

(主人公の望みを叶えるのに協力してくれる人物、道具、あるいは幸運な出来事)

ヒント:浅はかな考え/慎重さを欠いた軽はずみな言動/準備不足、せっかち/誠意の感じられない相手/薄っぺらい愛の言葉/ペンタクルの2《逆位置》

7.試練 →【動揺】

(主人公が乗り越えなければならない試練、あるいは克服のために必要なもの)

ヒント:強いショックを受ける出来事/絶対に成功すると思われていたプロジェクトが失敗する/突然の事態に慌てふためく/気が動転している/平凡な日々を崩落させる稲妻の閃光/非日常の世界が扉を開ける/16.THE TOWER 塔《逆位置》

8.葛藤 →【迅速】

(主人公を苦しめる心の闇、自分の内側で対立しているもの)

ヒント:素早く対応する/目にも留まらぬ速さ/死ぬことを恐れずに敵陣へと突っ込む/フラれる覚悟で告白する/自分が傷つくことを恐れないゆえの速さ/速攻で決着を付けなければならない相手/先制攻撃を仕掛ける/急いては事を仕損じる、焦りすぎている/一旦走り始めた以上、もう引き返すことはできない、突き抜けるのみ/過去を省みずに未来へ向けて一直線に進む/Knight of Swords ソードのナイト《正位置》

9.結末 →【狡猾】

(物語を通して、主人公はどのように変化、成長するのか)

ヒント:ずる賢い/頭の回転が非常に速い/話術に長けており、相手をまんまと口車に乗せる/漁夫の利を狙っている/策略をもってして格上の相手に勝利する/緻密な計算によって勝ち取る恋/他者の感情をうまく利用する/群集心理を操る/お金に関してちゃっかりしている/とんだ食わせもの/トリッキーな能力で強者を翻弄する/ソードの7《正位置》