【ストーリー:物語設計】
主人公の視点から見た物語の流れ
1.過去 →【詐欺】
(主人公の過去の状況、現在に至るきっかけとなった出来事、幼少時代に抱えていた問題)
ヒント:嘘をついて他者を騙す/目の前の事件は主人公を誘き出すための罠である/あえて間違った発言をして大衆心理を煽り、操ろうとする/告白してきた相手には下心がある/キーパーソンが嘘をついている/前提からして真実ではない/Knight of Cups カップのナイト《逆位置》
2.現在 →【恋愛】
(主人公の現在の状況、今抱えている課題について)
ヒント:恋している/純粋無垢/コミュニケーション能力に長けている/楽しいひととき/今が楽しければそれでいい/パートナーの存在だけが大切/近い将来に大きな苦難が待ち受けていることを今はまだ知らない/感情的で衝動的な行動/自分の感情を信じている/6.THE LOVERS 恋人《正位置》
3.未来 →【野蛮】
(主人公の未来の状況、近いうちに訪れる出来事、主人公がこのまま変わらなければ陥るであろう事態)
ヒント:原始的な力/より肉体的な快楽を求める恋/欲望のままに生きる/暴力を振りかざす/理性が吹っ飛んだ状態/内乱が勃発する/自然災害/ドメスティック・バイオレンス/理不尽な力に翻弄される/精神的ではなく物理的なダメージを受ける/非合法な手段によって大切なものを奪われる/怪獣やゾンビなど、人間社会の法の支配の及ばない相手/King of Swords ソードのキング《逆位置》
4.願望 →【裕福】
(主人公が一番手に入れたいもの、あるいは克服したいと思っているもの、行動原理、目的意識)
ヒント:物質的な豊かさを手にしている/お金持ち/前々から欲しかったものが手に入る/第一志望の会社から内定がもらえる/望み通りの役職につく/好きだった異性に告白してうまくいく/誰もが羨むポジション/伝説の武器や宝具を手にしている/生まれたときから欲しいものを欲しいままに手に入れてきた/恵まれた環境/精神的な孤独感、不満/資本家、貴族/ペンタクルのA《正位置》
5.敵対者 →【迅速】
(主人公の願望を邪魔する人物や事件、出来事)
ヒント:素早く対応する/目にも留まらぬ速さ/死ぬことを恐れずに敵陣へと突っ込む/フラれる覚悟で告白する/自分が傷つくことを恐れないゆえの速さ/速攻で決着を付けなければならない相手/先制攻撃を仕掛ける/急いては事を仕損じる、焦りすぎている/一旦走り始めた以上、もう引き返すことはできない、突き抜けるのみ/過去を省みずに未来へ向けて一直線に進む/Knight of Swords ソードのナイト《正位置》
6.援助者 →【克服】
(主人公の望みを叶えるのに協力してくれる人物、道具、あるいは幸運な出来事)
ヒント:出来なかったことができるようになる/弱点を克服する/苦手だなと思っていた人の良いところが見つかる/恋の障害を乗り越える/恐怖を感じているものに、勇気を出して立ち向かう決心をする/宿敵を倒す/自分自身の弱さを受け入れる/カップの5《逆位置》
7.試練 →【自信】
(主人公が乗り越えなければならない試練、あるいは克服のために必要なもの)
ヒント:自信に満ち溢れており実力を最大限に発揮できる/才能を自覚している/多才であり器用である/頭の回転が速い/創造的な行為ができる/自分の意志を持っており自己主張が強い/自由に何でもできる立場/1.THE MAGICIAN 魔術師《正位置》
8.葛藤 →【孤立】
(主人公を苦しめる心の闇、自分の内側で対立しているもの)
ヒント:他者から受け入れられることを諦めている/心を深く閉ざす/人目のつかないところでひっそりと生きている/孤独を愛している/自分の中で完結している恋/人間関係を断ち切るような出来事/人間不信に陥るような状況に追い込まれる/9.THE HERMIT 隠者《逆位置》
9.結末 →【混乱】
(物語を通して、主人公はどのように変化、成長するのか)
ヒント:てんやわんやの大騒ぎ/群集心理、世論、マスコミ等に翻弄される/みんながみんな好き勝手に自分の意見を述べて統率が取れない/気持ちの整理がつかない恋愛/考えれば考えるほど分からなくなってゆく/自分が正しいのか、周りが正しいのか、という葛藤/自分の伝えたい気持ちが相手に伝わらない/相手を混乱させてしまうツンデレ、あまのじゃく/ワンドの5《逆位置》