【ストーリー:物語設計】

主人公の視点から見た物語の流れ

1.過去 →【不純】

(主人公の過去の状況、現在に至るきっかけとなった出来事、幼少時代に抱えていた問題)

ヒント:純粋だったものが穢れてしまう/今まで憧れていた世界や人物が、じつは闇に満ちたものであることを知ってしまう/夢や幻想を打ち壊される/不純な動機、思想を持って他者に近づく/汚れ役を引き受ける/カップのA《逆位置》

2.現在 →【円満】

(主人公の現在の状況、今抱えている課題について)

ヒント:誰とでも仲良くできる/家庭を大切にする/友好的な人物/何もかもが丸く収まっている/かどを立てないように、なあなあで済ませる/穏やかにことを進める/平和だが刺激に欠けた恋愛/みんなで一緒にゴールしよう的な考え/ペンタクルの10《正位置》

3.未来 →【惰性】

(主人公の未来の状況、近いうちに訪れる出来事、主人公がこのまま変わらなければ陥るであろう事態)

ヒント:なんとなくだらだらと続けている状態/マンネリに飽き飽きとしている/何事も面倒くさい/不摂生/堕落した生活/このままでいいと思っている/ぐだぐだと維持している人間関係/ときめき感の失われた恋/向上心がなく、成長が止まる/危機感の欠如/14.TEMPERANCE 節制《逆位置》

4.願望 →【損失】

(主人公が一番手に入れたいもの、あるいは克服したいと思っているもの、行動原理、目的意識)

ヒント:経済的な損失を被る/事件や災害の被害に遭う/他者からの評価が落ちる/恋人から幻滅される/これまでの有利な立場が無くなる/残されたものを使って勝負しなければならない状況/ペンタクルのA《逆位置》

5.敵対者 →【急変】

(主人公の願望を邪魔する人物や事件、出来事)

ヒント:状況が一変する/外部の第三者の介入により事態が変わる/突発的なアクシデント/気がつけば背後に回りこまれているような、素早い動き/電光石火のごとく奪い去ってゆく/急展開/スピード勝負/思いもよらぬ連絡が入る/突然のカミングアウト/想定の範囲外/ダークホース/意外すぎる相手が(敵、味方、恋のライバル、黒幕)となる/ワンドの8《正位置》

6.援助者 →【悪化】

(主人公の望みを叶えるのに協力してくれる人物、道具、あるいは幸運な出来事)

ヒント:病気や怪我などが悪化する/戦況が悪くなる/負の感情がエスカレートする/能力が暴走する/もがけばもがくほど苦しくなる/借金が雪だるま式に増える/さらに敵が増える/ちょっとした喧嘩が、裁判沙汰にまで発展する/毒を用いた攻撃/立場がますます悪くなる/夢が遠のく/強く耐え忍ばなければならない状況/ソードの8《逆位置》

7.試練 →【恋愛】

(主人公が乗り越えなければならない試練、あるいは克服のために必要なもの)

ヒント:恋している/純粋無垢/コミュニケーション能力に長けている/楽しいひととき/今が楽しければそれでいい/パートナーの存在だけが大切/近い将来に大きな苦難が待ち受けていることを今はまだ知らない/感情的で衝動的な行動/自分の感情を信じている/6.THE LOVERS 恋人《正位置》

8.葛藤 →【内省】

(主人公を苦しめる心の闇、自分の内側で対立しているもの)

ヒント:自分の世界に浸っている/過去の思索/他者と関わりがない/無口で多くを語らない/自分の思いを他者に伝えられない/人生の疲弊/後悔を背負っている/動かず静観する/自分からは行動しない/秘められた高い潜在能力/封印した想い/9.THE HERMIT 隠者《正位置》

9.結末 →【正義】

(物語を通して、主人公はどのように変化、成長するのか)

ヒント:不正を許さない強い信念を持っているが、私情は決して挟まず冷静に対処する/近親者であっても他者と平等に扱う/バランスが取れている状態/判断力に優れている/堅実/使命を全うするために、感情を表に出さない/悪には容赦なく裁きを下す/報復ではなく正義のために動く/最大多数の利益を優先して考える/11.JUSTICE 正義《正位置》