【ストーリー:物語設計】

主人公の視点から見た物語の流れ

1.過去 →【家庭】

(主人公の過去の状況、現在に至るきっかけとなった出来事、幼少時代に抱えていた問題)

ヒント:守るべき大切な家族がいる/子どもができる/恋人と籍を入れる/マイホームを建てる/親子関係に起因する問題/ヒロインとの同居生活を始める/親孝行をする/家族思いの人間/カップの10《正位置》

2.現在 →【陽気】

(主人公の現在の状況、今抱えている課題について)

ヒント:裏表がなくはっきりとしている/誰にも分け隔てなく接する/明るい性格/憧れの的、有名人/屈託のない笑顔/開放的/悪いことは悪いと堂々と主張できる/空気を読まない/正々堂々とした勝負/恋心に鈍感で自分が好かれていることに気がつかない/19.THE SUN 太陽《正位置》

3.未来 →【堅実】

(主人公の未来の状況、近いうちに訪れる出来事、主人公がこのまま変わらなければ陥るであろう事態)

ヒント:手堅くて隙のない生き方/石橋は叩いて渡る/防御に特化した能力/親から反対されない、無難な人を恋の相手に選ぶ/安定した大企業や、公務員を志望する/夢を追いかけずに現実を見る/リスク回避的/Knight of Pentacles ペンタクルのナイト《正位置》

4.願望 →【貧困】

(主人公が一番手に入れたいもの、あるいは克服したいと思っているもの、行動原理、目的意識)

ヒント:物質的な貧しさに苦しむ/不況の波に襲われる/仕事をクビになる/病気や怪我をしているのに、医療的措置を受けられない/未来が視えない状況/物質的な貧困が、精神的な余裕までをも奪う/夢も希望もなく、愛も冷え切っている/他者からの救済を必要としている/枯れ果てた土地、枯渇した資源/乏しい才能、恵まれない環境/ペンタクルの5《正位置》

5.敵対者 →【倦怠】

(主人公の願望を邪魔する人物や事件、出来事)

ヒント:つまらない日常に飽々としている/心身を疲弊させる/不満はあるが自分からは動こうとしない/他者に興味がなく、どうでもいいと思っている/ルーチンワークをこなすだけの日々/恋人とのぐだぐだな交際が続く/何か非日常的な面白いことないかなぁと受け身に待っている状態/カップの4《正位置》

6.援助者 →【親切】

(主人公の望みを叶えるのに協力してくれる人物、道具、あるいは幸運な出来事)

ヒント:お人好し/見返りを求めない慈善行為/ギブ・アンド・ギブ/育ちが良い/他人を疑うことを知らない/好意の押し付け/誰にでも優しい人/友人の恋を応援することには熱心だが、自分の恋には無頓着/自分の幸せよりも相手の幸せを願う/Knight of Cups カップのナイト《正位置》

7.試練 →【杜撰】

(主人公が乗り越えなければならない試練、あるいは克服のために必要なもの)

ヒント:ずさん、いいかげんでぞんざいで間違いが多い/重大な手抜かりがある/大切な約束をすっぽかす、遅刻する/機密情報をうっかり漏洩してしまう/赤子を取り違える/無実の人を逮捕する/金庫の鍵を締めるのを忘れる/Page of Pentacles ペンタクルのペイジ《逆位置》

8.葛藤 →【勝利】

(主人公を苦しめる心の闇、自分の内側で対立しているもの)

ヒント:勝利と栄光を手にする/恋のライバルに打ち勝つ/努力による自己実現を果たす/社会的地位と評価を獲得する/勝者こそが正義なり/自尊心が高い/弱い者や敗者に目を向けようとしない/勝ったことによるライバルの増加/必要以上に嫉妬され敵を増やしてしまう/ワンドの6《正位置》

9.結末 →【征服】

(物語を通して、主人公はどのように変化、成長するのか)

ヒント:力で勝ち取る/物質的な豊かさを手に入れる/努力によって得た栄光/押して駄目ならもっと押せの精神/人心掌握/異性を虜にする/困難だと思われていることを見事成し遂げる/圧倒的成長と容赦なき前進/他国の領土を支配下に置く/意中の相手を仕留める/トラウマを克服する/ソードのA《正位置》