【ストーリー:物語設計】

主人公の視点から見た物語の流れ

1.過去 →【喪失】

(主人公の過去の状況、現在に至るきっかけとなった出来事、幼少時代に抱えていた問題)

ヒント:覆水盆に返らず/取り返せない過ちを犯す/大切な人を失う/キーパーソンが失踪する/事件を解決するために必要なアイテムが消える/感情の欠落した人物/失われてはじめて気がつく幸せ/カップの5《正位置》

2.現在 →【放棄】

(主人公の現在の状況、今抱えている課題について)

ヒント:任務や仕事を投げ出す/責任から逃れようとする/ニートになる/重圧やプレッシャーに耐え切れない/現実逃避/堪忍袋の緒が切れる/恋に疲れる/投げやりな生活/やけ酒に溺れる/大切な人を救うことをあきらめる/大切なものを手放すことを決心する/何かを捨てた人物/ワンドの10《逆位置》

3.未来 →【未知】

(主人公の未来の状況、近いうちに訪れる出来事、主人公がこのまま変わらなければ陥るであろう事態)

ヒント:新しい仕事を始める/人類未踏のダンジョン/能力を解明できない人物/姿の見えない敵/行ったことのない初めての土地/目的を探すために移動する/好奇心旺盛な旅人/勝つか負けるか判断の付かない戦い/情報が不足している/Knight of Wands ワンドのナイト《正位置》

4.願望 →【損失】

(主人公が一番手に入れたいもの、あるいは克服したいと思っているもの、行動原理、目的意識)

ヒント:経済的な損失を被る/事件や災害の被害に遭う/他者からの評価が落ちる/恋人から幻滅される/これまでの有利な立場が無くなる/残されたものを使って勝負しなければならない状況/ペンタクルのA《逆位置》

5.敵対者 →【豪腕】

(主人公の願望を邪魔する人物や事件、出来事)

ヒント:リーダーシップに長けており実力も伴っている/指揮能力が高い/社会的責任のある立場/凄まじい行動力/自分を曲げない性格/やり方は強引だが目的は必ず完遂する/義務や責任はきっちり果たす/社会的成功者/地位や名誉、物質的な豊かさを手にしている/やり手の指導者として周囲からの信頼は厚い/成功するために多くのものを犠牲にしてきた/勝つことがすべて/4.THE EMPEROR 皇帝《正位置》

6.援助者 →【希望】

(主人公の望みを叶えるのに協力してくれる人物、道具、あるいは幸運な出来事)

ヒント:明確な生きる目標/目的意識が強い/憧れの人に近づきたい一心で行動する/理想を追い求める/ロマンチスト/恋に恋する/夢見る人/大きな喪失のあとに現れた一筋の光/憧憬の念が強い/楽観主義/根拠のない自信を持っている/明るい人物/17.THE STAR 星《正位置》

7.試練 →【迅速】

(主人公が乗り越えなければならない試練、あるいは克服のために必要なもの)

ヒント:素早く対応する/目にも留まらぬ速さ/死ぬことを恐れずに敵陣へと突っ込む/フラれる覚悟で告白する/自分が傷つくことを恐れないゆえの速さ/速攻で決着を付けなければならない相手/先制攻撃を仕掛ける/急いては事を仕損じる、焦りすぎている/一旦走り始めた以上、もう引き返すことはできない、突き抜けるのみ/過去を省みずに未来へ向けて一直線に進む/Knight of Swords ソードのナイト《正位置》

8.葛藤 →【助言】

(主人公を苦しめる心の闇、自分の内側で対立しているもの)

ヒント:おせっかいで世話焼きな性格/面倒見の良い上司/的確なアドバイスを与える/亀の甲より年の功、経験がモノを言う/自分の知能を相手のために使う/友人の恋を応援する/自分はサポート役に徹する/優秀な参謀、助手、執事、メイド/助け舟を出してやる/援護射撃/浮かれている友人に忠告しておく/老婆心/もしくは余計なお世話とも/ソードの7《逆位置》

9.結末 →【不純】

(物語を通して、主人公はどのように変化、成長するのか)

ヒント:純粋だったものが穢れてしまう/今まで憧れていた世界や人物が、じつは闇に満ちたものであることを知ってしまう/夢や幻想を打ち壊される/不純な動機、思想を持って他者に近づく/汚れ役を引き受ける/カップのA《逆位置》