【ストーリー:物語設計】

主人公の視点から見た物語の流れ

1.過去 →【喪失】

(主人公の過去の状況、現在に至るきっかけとなった出来事、幼少時代に抱えていた問題)

ヒント:覆水盆に返らず/取り返せない過ちを犯す/大切な人を失う/キーパーソンが失踪する/事件を解決するために必要なアイテムが消える/感情の欠落した人物/失われてはじめて気がつく幸せ/カップの5《正位置》

2.現在 →【正気】

(主人公の現在の状況、今抱えている課題について)

ヒント:悪魔の誘惑から目が覚める/自分が今まで騙されていたことに気がつく/自分の本当の気持ちに目を向ける/固定観念が打ち砕かれる/真実が露見する/何かに依存していた状態から解放される/異常な群集心理の渦巻くなかで唯一まともな人間/我に返る/洗脳が解ける/15.THE DEVIL 悪魔《逆位置》

3.未来 →【感傷】

(主人公の未来の状況、近いうちに訪れる出来事、主人公がこのまま変わらなければ陥るであろう事態)

ヒント:情緒不安定/感受性に優れている/他者の痛みが理解できる/センチメンタル/論理ではなく感情によって説得される/ロマンチストあるいは少女趣味/悲恋を嘆きつつも悲恋に陶酔している/Queen of Cups カップのクイーン《逆位置》

4.願望 →【慎重】

(主人公が一番手に入れたいもの、あるいは克服したいと思っているもの、行動原理、目的意識)

ヒント:注意深い性格/失敗を恐れていてゆっくりとしか進めない/あるいは自分が失敗することを想定したうえで策を講じている/告白の機会をじっくりと窺っている/即座に行動せず、熟慮を重ねる/不確実性の高い解決策を嫌う/Queen of Pentacles ペンタクルのクイーン《正位置》

5.敵対者 →【冷静】

(主人公の願望を邪魔する人物や事件、出来事)

ヒント:すべての物事に対して感情ではなく理性で対処する/冷静かつ的確な現状分析/誰よりも現実が見えている/一歩身を引いて高い位置から状況を俯瞰している/データ収集、処理を得意とする/突然の事態にも落ち着き払っている/他者から感情がないと思われている/恋愛に関して熱くなれない/知的な判断を下す/合理的だが人の感情を考慮していない/King of Swords ソードのキング《正位置》

6.援助者 →【克服】

(主人公の望みを叶えるのに協力してくれる人物、道具、あるいは幸運な出来事)

ヒント:出来なかったことができるようになる/弱点を克服する/苦手だなと思っていた人の良いところが見つかる/恋の障害を乗り越える/恐怖を感じているものに、勇気を出して立ち向かう決心をする/宿敵を倒す/自分自身の弱さを受け入れる/カップの5《逆位置》

7.試練 →【詐欺】

(主人公が乗り越えなければならない試練、あるいは克服のために必要なもの)

ヒント:嘘をついて他者を騙す/目の前の事件は主人公を誘き出すための罠である/あえて間違った発言をして大衆心理を煽り、操ろうとする/告白してきた相手には下心がある/キーパーソンが嘘をついている/前提からして真実ではない/Knight of Cups カップのナイト《逆位置》

8.葛藤 →【新鮮】

(主人公を苦しめる心の闇、自分の内側で対立しているもの)

ヒント:見るものすべてが目新しい/新しく踏み入れた世界にドキドキと心をときめかせる/初恋/自分とはまったく異なる価値観の人に出会う/新しいもの好き/実際は歳をとっているのに、すごく若々しく見える/とっておきの新技を披露する/キャラを変える/今までの自分なら決して選ばなかった道が見える/カップの4《逆位置》

9.結末 →【敗北】

(物語を通して、主人公はどのように変化、成長するのか)

ヒント:勝負に負ける/劣等感、屈辱感、コンプレックス、卑屈な態度/自尊心や自信が持てなくなる/いじめられっ子/社会的に搾取される立場、負け組/恋敵に打ち負ける/寝取られ/金銭を巻き上げられる/格差の広がった社会/出世し損ねる/選挙で落選する/負け戦/持病が悪化する/ワンドの6《逆位置》