【ストーリー:物語設計】

主人公の視点から見た物語の流れ

1.過去 →【喪失】

(主人公の過去の状況、現在に至るきっかけとなった出来事、幼少時代に抱えていた問題)

ヒント:覆水盆に返らず/取り返せない過ちを犯す/大切な人を失う/キーパーソンが失踪する/事件を解決するために必要なアイテムが消える/感情の欠落した人物/失われてはじめて気がつく幸せ/カップの5《正位置》

2.現在 →【不純】

(主人公の現在の状況、今抱えている課題について)

ヒント:純粋だったものが穢れてしまう/今まで憧れていた世界や人物が、じつは闇に満ちたものであることを知ってしまう/夢や幻想を打ち壊される/不純な動機、思想を持って他者に近づく/汚れ役を引き受ける/カップのA《逆位置》

3.未来 →【幻滅】

(主人公の未来の状況、近いうちに訪れる出来事、主人公がこのまま変わらなければ陥るであろう事態)

ヒント:今まで憧れていた人物の正体を知り幻滅する/自分の信じてきた希望が打ち砕かれる/追いかけてきた夢を諦める/期待通りにいかない出来事/見通しが甘かったことに気づかされる/実力不足を自覚する/恋が冷める/17.THE STAR 星《逆位置》

4.願望 →【軽薄】

(主人公が一番手に入れたいもの、あるいは克服したいと思っているもの、行動原理、目的意識)

ヒント:浅はかな考え/慎重さを欠いた軽はずみな言動/準備不足、せっかち/誠意の感じられない相手/薄っぺらい愛の言葉/ペンタクルの2《逆位置》

5.敵対者 →【下心】

(主人公の願望を邪魔する人物や事件、出来事)

ヒント:本音を隠して相手に近づく/聖人君子に見える人物が腹の底では良からぬことを考えている/悪巧みをする/裏のある親切心/本当の狙いは別にある/ペンタクルの9《逆位置》

6.援助者 →【怠惰】

(主人公の望みを叶えるのに協力してくれる人物、道具、あるいは幸運な出来事)

ヒント:やる気がでない/明日からがんばる状態/やらなければならないことを怠っている/なまけていてだらしのない生活/職務怠慢/ぐだぐだな恋愛/大切なイベントを無断欠席する/寝坊して約束に遅れる/散財する/働いたら負けかなと思ってる/ワンドの4《逆位置》

7.試練 →【暴走】

(主人公が乗り越えなければならない試練、あるいは克服のために必要なもの)

ヒント:自分の力を制御できない/走り始めたら立ち止まれない性格/暴走してもはや中止のできないプロジェクト/誤った道を突き進んでしまう/方向転換を迫られる/壁を回避できずに激突する/争いに過熱する群集心理/歯止めが利かない状況/7.THE CHARIOT 戦車《逆位置》

8.葛藤 →【正気】

(主人公を苦しめる心の闇、自分の内側で対立しているもの)

ヒント:悪魔の誘惑から目が覚める/自分が今まで騙されていたことに気がつく/自分の本当の気持ちに目を向ける/固定観念が打ち砕かれる/真実が露見する/何かに依存していた状態から解放される/異常な群集心理の渦巻くなかで唯一まともな人間/我に返る/洗脳が解ける/15.THE DEVIL 悪魔《逆位置》

9.結末 →【陽気】

(物語を通して、主人公はどのように変化、成長するのか)

ヒント:裏表がなくはっきりとしている/誰にも分け隔てなく接する/明るい性格/憧れの的、有名人/屈託のない笑顔/開放的/悪いことは悪いと堂々と主張できる/空気を読まない/正々堂々とした勝負/恋心に鈍感で自分が好かれていることに気がつかない/19.THE SUN 太陽《正位置》