【ストーリー:物語設計】

主人公の視点から見た物語の流れ

1.過去 →【快楽】

(主人公の過去の状況、現在に至るきっかけとなった出来事、幼少時代に抱えていた問題)

ヒント:快感に酔いしれる/自己陶酔している/楽しさを常に追い求めている姿が他者から見ると努力家に見える/戦うことを楽しんでいる/恋人との仲を深める/自分の欲求を満たすためならば手段を選ばない/強欲/カップの3《正位置》

2.現在 →【有利】

(主人公の現在の状況、今抱えている課題について)

ヒント:有利な立場、状況/絶好のチャンスが訪れる/相性の良い相手/実力以上に能力が発揮できる/ライバルよりも一歩リードしている/交渉のカードはこちらの方が多い/この機を逃すわけにはいかない/協力してくれる仲間が多い/ちょっと油断している/ワンドの7《正位置》

3.未来 →【家庭】

(主人公の未来の状況、近いうちに訪れる出来事、主人公がこのまま変わらなければ陥るであろう事態)

ヒント:守るべき大切な家族がいる/子どもができる/恋人と籍を入れる/マイホームを建てる/親子関係に起因する問題/ヒロインとの同居生活を始める/親孝行をする/家族思いの人間/カップの10《正位置》

4.願望 →【希望】

(主人公が一番手に入れたいもの、あるいは克服したいと思っているもの、行動原理、目的意識)

ヒント:明確な生きる目標/目的意識が強い/憧れの人に近づきたい一心で行動する/理想を追い求める/ロマンチスト/恋に恋する/夢見る人/大きな喪失のあとに現れた一筋の光/憧憬の念が強い/楽観主義/根拠のない自信を持っている/明るい人物/17.THE STAR 星《正位置》

5.敵対者 →【友愛】

(主人公の願望を邪魔する人物や事件、出来事)

ヒント:友情を大切にする/トモダチ止まりで、恋仲には発展しない/兄弟愛、姉妹愛/協調路線で交渉を進める/クラス全員を敵に回してでもいじめられている友人の側に立つ/頼もしい相棒/コンビネーションが成否を決めるミッション/カップの2《正位置》

6.援助者 →【過敏】

(主人公の望みを叶えるのに協力してくれる人物、道具、あるいは幸運な出来事)

ヒント:必要以上に警戒心が強い/傷つくのではないかとおどおどしている/ヤマアラシのジレンマ/他者の言葉に過剰反応する/気にしすぎ/小さな物事にとらわれ過ぎる/自分を助けに近づいた他者を攻撃してしまう/人のことが信じられない/お金に関してドケチ/昔のことをいつまでも根に持っている/ツンデレならぬツンツン/Page of Swords ソードのペイジ《逆位置》

7.試練 →【不毛】

(主人公が乗り越えなければならない試練、あるいは克服のために必要なもの)

ヒント:他者との不毛な争い/勝ったとしても得るものがない/成就してもしあわせにはなれない恋愛/方向違いの努力をしている/無駄で生産性のない会議/派閥争い/骨折り損のくたびれ儲け/体力を必要以上に消耗してしまう/ワンドの5《正位置》

8.葛藤 →【猜疑】

(主人公を苦しめる心の闇、自分の内側で対立しているもの)

ヒント:疑いの目を向ける/謂れ無き非難をする/ゴシップネタに飛びつく/良くない噂を真に受ける/群集心理に流される/友人を誤解してしまう/詐欺などにあって人に騙されることに必要以上に過敏になっている/部下を信じられない/恋人の言うことに裏があるのではないかと疑ってしまう/目に見える証拠を欲している/事件の捜査に乗り出す/ソードの9《逆位置》

9.結末 →【勤勉】

(物語を通して、主人公はどのように変化、成長するのか)

ヒント:自分に厳しく修練を怠らない/努力の人/非常に精神力が強く、何事にも耐える/石の上にも三年/ひとりの相手を長い間、一途に想い続ける/今は修行のとき/ペンタクルの8《正位置》