【ストーリー:物語設計】

主人公の視点から見た物語の流れ

1.過去 →【死去】

(主人公の過去の状況、現在に至るきっかけとなった出来事、幼少時代に抱えていた問題)

ヒント:すでに亡き人/殺した感情/心の奥底に閉じ込めた恋/記憶喪失/すでに終わった関係/終了した取引/多くの人々から忘れ去られた存在/隠蔽された歴史/人間関係がない/何かを強制終了する/ぷっつりと糸が切れたようにあっけなく終わる/既存の制度が根本的に変わる/13.DEATH 死《正位置》

2.現在 →【孤立】

(主人公の現在の状況、今抱えている課題について)

ヒント:他者から受け入れられることを諦めている/心を深く閉ざす/人目のつかないところでひっそりと生きている/孤独を愛している/自分の中で完結している恋/人間関係を断ち切るような出来事/人間不信に陥るような状況に追い込まれる/9.THE HERMIT 隠者《逆位置》

3.未来 →【閉塞】

(主人公の未来の状況、近いうちに訪れる出来事、主人公がこのまま変わらなければ陥るであろう事態)

ヒント:息苦しい環境/余所者を受け付けない村社会/閉塞感のある職場/口が堅くて秘密を決して漏らさない人物/他者を排除して、自分と相手との関係性だけを求める恋/ヤンデレ/何かに拘束されて抜け出せない状況にある/危険な(情報、能力、人物)が流出しないように封印している施設/ワンドの9《逆位置》

4.願望 →【軽薄】

(主人公が一番手に入れたいもの、あるいは克服したいと思っているもの、行動原理、目的意識)

ヒント:浅はかな考え/慎重さを欠いた軽はずみな言動/準備不足、せっかち/誠意の感じられない相手/薄っぺらい愛の言葉/ペンタクルの2《逆位置》

5.敵対者 →【虚栄】

(主人公の願望を邪魔する人物や事件、出来事)

ヒント:うわべだけを取り繕って、実力よりも尊大に見せる/見栄を張っている/アットホームな会社、豊かな福祉国家/権威や肩書にすがりついている/恋人がいると嘘をついている/世間体を気にする/ペンタクルの8《逆位置》

6.援助者 →【探求】

(主人公の望みを叶えるのに協力してくれる人物、道具、あるいは幸運な出来事)

ヒント:学問を追究する/好奇心旺盛な研究者、あるいは探偵/何か未知なるものを探し求めなければならない状況/「利益」よりも「己の知を満たすこと」を行動原理としている/真実を知ることが重要/Page of Pentacles ペンタクルのペイジ《正位置》

7.試練 →【残忍】

(主人公が乗り越えなければならない試練、あるいは克服のために必要なもの)

ヒント:無慈悲な制裁/どう考えても行き過ぎた暴力/非常に攻撃的な態度、言動/他者を傷つけることを平気で言う/相手を陥れるための策略を練る/暴君、独裁者、殺人鬼など/悪行を働く/悲惨な事件が起こる/サディスティックな性格/本当は何らかの正当な目的があって為した行為を他者から大きく誤解される/悪役扱いされる/誰にも理解してもらえないことによる感情爆発/ソードのA《逆位置》

8.葛藤 →【貧困】

(主人公を苦しめる心の闇、自分の内側で対立しているもの)

ヒント:物質的な貧しさに苦しむ/不況の波に襲われる/仕事をクビになる/病気や怪我をしているのに、医療的措置を受けられない/未来が視えない状況/物質的な貧困が、精神的な余裕までをも奪う/夢も希望もなく、愛も冷え切っている/他者からの救済を必要としている/枯れ果てた土地、枯渇した資源/乏しい才能、恵まれない環境/ペンタクルの5《正位置》

9.結末 →【円満】

(物語を通して、主人公はどのように変化、成長するのか)

ヒント:誰とでも仲良くできる/家庭を大切にする/友好的な人物/何もかもが丸く収まっている/かどを立てないように、なあなあで済ませる/穏やかにことを進める/平和だが刺激に欠けた恋愛/みんなで一緒にゴールしよう的な考え/ペンタクルの10《正位置》