【ストーリー:物語設計】

主人公の視点から見た物語の流れ

1.過去 →【杜撰】

(主人公の過去の状況、現在に至るきっかけとなった出来事、幼少時代に抱えていた問題)

ヒント:ずさん、いいかげんでぞんざいで間違いが多い/重大な手抜かりがある/大切な約束をすっぽかす、遅刻する/機密情報をうっかり漏洩してしまう/赤子を取り違える/無実の人を逮捕する/金庫の鍵を締めるのを忘れる/Page of Pentacles ペンタクルのペイジ《逆位置》

2.現在 →【円満】

(主人公の現在の状況、今抱えている課題について)

ヒント:誰とでも仲良くできる/家庭を大切にする/友好的な人物/何もかもが丸く収まっている/かどを立てないように、なあなあで済ませる/穏やかにことを進める/平和だが刺激に欠けた恋愛/みんなで一緒にゴールしよう的な考え/ペンタクルの10《正位置》

3.未来 →【崩壊】

(主人公の未来の状況、近いうちに訪れる出来事、主人公がこのまま変わらなければ陥るであろう事態)

ヒント:当たり前の日常がいきなり崩れる/事態の急変/外部環境の変化により激変する人生/これまでの安定した生活がなくなる/恋人の衝撃な秘密を知ってしまう/誰かに隠し事がばれる/一度知ってしまえば元には戻れない関係/今まで信じてきた価値観が音を立てて崩れる/計画の頓挫/災害や金融危機/頽廃的な生き方/退職を決意する/恋人にふられる/目が覚める/16.THE TOWER 塔《正位置》

4.願望 →【再起】

(主人公が一番手に入れたいもの、あるいは克服したいと思っているもの、行動原理、目的意識)

ヒント:失敗や挫折からの立ち直り/一からのやり直し/七転び八起き、転んでもただでは起きぬ/失敗にもめげない打たれ強い人間/ゾンビのようなしぶとさ/自分がまだやり直せることに気がつく/復活の可能性/もう終わったと思ったがじつは終わってなかった恋/復縁/失っていた感情を取り戻す/死んだと思われていたものが再びよみがえる/病気や怪我を完治させる/13.DEATH 死《逆位置》

5.敵対者 →【残忍】

(主人公の願望を邪魔する人物や事件、出来事)

ヒント:無慈悲な制裁/どう考えても行き過ぎた暴力/非常に攻撃的な態度、言動/他者を傷つけることを平気で言う/相手を陥れるための策略を練る/暴君、独裁者、殺人鬼など/悪行を働く/悲惨な事件が起こる/サディスティックな性格/本当は何らかの正当な目的があって為した行為を他者から大きく誤解される/悪役扱いされる/誰にも理解してもらえないことによる感情爆発/ソードのA《逆位置》

6.援助者 →【冷静】

(主人公の望みを叶えるのに協力してくれる人物、道具、あるいは幸運な出来事)

ヒント:すべての物事に対して感情ではなく理性で対処する/冷静かつ的確な現状分析/誰よりも現実が見えている/一歩身を引いて高い位置から状況を俯瞰している/データ収集、処理を得意とする/突然の事態にも落ち着き払っている/他者から感情がないと思われている/恋愛に関して熱くなれない/知的な判断を下す/合理的だが人の感情を考慮していない/King of Swords ソードのキング《正位置》

7.試練 →【薄弱】

(主人公が乗り越えなければならない試練、あるいは克服のために必要なもの)

ヒント:意志薄弱/勝とうとする気持ちがない/気力やモチベーションが低下するような出来事/気持ちで負けて実力が発揮できない/やる気がでなくてなまけてしまう/やる気スイッチが押されるのを待っている/明日から本気出す/告白するほどの強い気持ちはない/なあなあで事を済ます/病弱/8.STRENGTH 力《逆位置》

8.葛藤 →【悪事】

(主人公を苦しめる心の闇、自分の内側で対立しているもの)

ヒント:倫理的な一線を超える/不正を働いてでも成し遂げなければならないことがある/悪魔の囁きに魅了される/一歩足を踏み入れた以上、もう普通の生活には戻れない/違法なことをしている組織、団体の仲間に入れられてしまう/殺人を犯す/ダークサイドヒーロー/闇堕ち/King of Cups カップのキング《逆位置》

9.結末 →【忍耐】

(物語を通して、主人公はどのように変化、成長するのか)

ヒント:強いられている状況/抜け出すことのできない苦難/自己犠牲によって得られる幸福/修行のとき/苦痛のなかにあるマゾヒズム的快楽、自己陶酔感/自虐癖が強い/誰もやりたがらない任務を率先してやる/苦難を乗り越えたあとにある圧倒的成長/ブラック企業/自分が犠牲となることで報われる恋/自ら困難な道を進もうとする性格/12.THE HANGED MAN 吊し人《正位置》