【ストーリー:物語設計】

主人公の視点から見た物語の流れ

1.過去 →【下心】

(主人公の過去の状況、現在に至るきっかけとなった出来事、幼少時代に抱えていた問題)

ヒント:本音を隠して相手に近づく/聖人君子に見える人物が腹の底では良からぬことを考えている/悪巧みをする/裏のある親切心/本当の狙いは別にある/ペンタクルの9《逆位置》

2.現在 →【動揺】

(主人公の現在の状況、今抱えている課題について)

ヒント:強いショックを受ける出来事/絶対に成功すると思われていたプロジェクトが失敗する/突然の事態に慌てふためく/気が動転している/平凡な日々を崩落させる稲妻の閃光/非日常の世界が扉を開ける/16.THE TOWER 塔《逆位置》

3.未来 →【冷淡】

(主人公の未来の状況、近いうちに訪れる出来事、主人公がこのまま変わらなければ陥るであろう事態)

ヒント:情け容赦のない制裁/感情を押し殺して生きる/クールに振る舞う/笑顔や涙を誰にも見せない/無関心を装っている/無表情、無感情/自分の気持ちを心の奥底に封じ込めている/淡々と役割を果たす/本当は好きな相手にわざと冷たい態度を取る/赤の他人のふりをする/ロボット、人工知能、クローン/クーデレ/命ぜられた任務をこなすだけの殺戮装置/Queen of Swords ソードのクイーン《正位置》

4.願望 →【不毛】

(主人公が一番手に入れたいもの、あるいは克服したいと思っているもの、行動原理、目的意識)

ヒント:他者との不毛な争い/勝ったとしても得るものがない/成就してもしあわせにはなれない恋愛/方向違いの努力をしている/無駄で生産性のない会議/派閥争い/骨折り損のくたびれ儲け/体力を必要以上に消耗してしまう/ワンドの5《正位置》

5.敵対者 →【前進】

(主人公の願望を邪魔する人物や事件、出来事)

ヒント:積極的に行動する/思い立ったらすぐに動く/立ち止まらずに進む/進展が早い/目的地に向けて一直線に進む/勢いでは誰にも負けない/経験は浅いがダークホース的な存在で他者を圧倒する/気合と情熱で駆け抜ける/7.THE CHARIOT 戦車《正位置》

6.援助者 →【運命】

(主人公の望みを叶えるのに協力してくれる人物、道具、あるいは幸運な出来事)

ヒント:神に選ばれた人間/幸運に恵まれている/人智を超えた才能を持っている/自分では制御できない強大な力/自分の意志ではどうにもならない宿命/生まれながらにして決まっている使命/必然的な出会い/当たり前の奇跡/10.WHEEL of FORTUNE 運命の輪《正位置》

7.試練 →【実利】

(主人公が乗り越えなければならない試練、あるいは克服のために必要なもの)

ヒント:現実主義者/大人な考え/戦略を練って着々と物事を進めていく/理想に振り回されず、常に合理的な判断を下そうとする/冷静沈着/感情を優先する人たちからの反感を受ける/少数を犠牲にして、多数を守る/しっかりとした経済観念/何もしていないように見えて、じつは影で方々に手を回している/カップの7《逆位置》

8.葛藤 →【苦悩】

(主人公を苦しめる心の闇、自分の内側で対立しているもの)

ヒント:あまりにも多すぎる心配事/他者の解決すべき問題を抱え込みすぎている/大切なものを失ってきた人生/悲観的、悩みすぎの状態/とりあえず行動してみることができない/十字架を背負って生きる/消えることのないスティグマ(聖痕、烙印)/他者に助けを求めようとせず何でも背負い込んでしまう/ソードの9《正位置》

9.結末 →【杜撰】

(物語を通して、主人公はどのように変化、成長するのか)

ヒント:ずさん、いいかげんでぞんざいで間違いが多い/重大な手抜かりがある/大切な約束をすっぽかす、遅刻する/機密情報をうっかり漏洩してしまう/赤子を取り違える/無実の人を逮捕する/金庫の鍵を締めるのを忘れる/Page of Pentacles ペンタクルのペイジ《逆位置》