【ストーリー:物語設計】

主人公の視点から見た物語の流れ

1.過去 →【不調】

(主人公の過去の状況、現在に至るきっかけとなった出来事、幼少時代に抱えていた問題)

ヒント:病気や怪我によって全盛期の実力が出せていない/運悪く体調不良に見舞われる/自分に自信がない/スランプ状態/物事がうまく進まない/ペンタクルの5《逆位置》

2.現在 →【前進】

(主人公の現在の状況、今抱えている課題について)

ヒント:積極的に行動する/思い立ったらすぐに動く/立ち止まらずに進む/進展が早い/目的地に向けて一直線に進む/勢いでは誰にも負けない/経験は浅いがダークホース的な存在で他者を圧倒する/気合と情熱で駆け抜ける/7.THE CHARIOT 戦車《正位置》

3.未来 →【依存】

(主人公の未来の状況、近いうちに訪れる出来事、主人公がこのまま変わらなければ陥るであろう事態)

ヒント:何かにしがみついて生きており、それを手放せない/良く言えば相思相愛、悪く言えば共依存/自身の不幸のために、怪しい宗教を盲信している/健康サプリメントが手放せない/愛し続けることが、相手のためにはならない/酒や薬、ギャンブルに溺れる/自分の意志ではやめたくてもやめられない中毒状態/カップの3《逆位置》

4.願望 →【防御】

(主人公が一番手に入れたいもの、あるいは克服したいと思っているもの、行動原理、目的意識)

ヒント:身を守ることに徹する/万全の準備を整える/難攻不落の鉄壁/傷つくのが怖くて告白できない/慎重すぎて歩みが遅れる/互角に戦える相手ではなく守るので精一杯の状況/大切な人の身を守ることを最優先する/勝利よりも大切なこと/防戦一方で身動きの取れない状態/ワンドの9《正位置》

5.敵対者 →【回復】

(主人公の願望を邪魔する人物や事件、出来事)

ヒント:病気や怪我が治る/状況が好転する兆しが見える/景気が回復する/失った力を取り戻す/別れたはずの恋人が帰ってくる/失敗から立ち直る/治癒能力が高い/誰かを助けたりサポートするための能力/医療福祉関係の人物/停滞していた物事が再び動き出す/友だちと仲直りする/元の(好ましい)状態に戻る/ソードの4《逆位置》

6.援助者 →【孤立】

(主人公の望みを叶えるのに協力してくれる人物、道具、あるいは幸運な出来事)

ヒント:他者から受け入れられることを諦めている/心を深く閉ざす/人目のつかないところでひっそりと生きている/孤独を愛している/自分の中で完結している恋/人間関係を断ち切るような出来事/人間不信に陥るような状況に追い込まれる/9.THE HERMIT 隠者《逆位置》

7.試練 →【屈強】

(主人公が乗り越えなければならない試練、あるいは克服のために必要なもの)

ヒント:強い意志の力/努力によって手に入れた強さ/経験に基づく根拠のある自信/失敗してもめげない/団体戦よりも個人戦に強い/自分ひとりの力で何とかしようとする/他者に頼るのが苦手/いつも全力で決して手を抜かない/努力の塊/真面目で純真すぎる恋/適当に力を抜くことができない/妥協できない/8.STRENGTH 力《正位置》

8.葛藤 →【指揮】

(主人公を苦しめる心の闇、自分の内側で対立しているもの)

ヒント:他者を従える立場にある/自分は指図を出すだけ/組織のブレイン/戦術ではなく戦略がモノを言う戦い/頭脳戦を得意とする/協力してくれる仲間が多く、信頼されている人物/前線に出られないもどかしさ/全体を取りまとめ無くてはならない/統率の取れた組織/King of Wands ワンドのキング《正位置》

9.結末 →【混乱】

(物語を通して、主人公はどのように変化、成長するのか)

ヒント:てんやわんやの大騒ぎ/群集心理、世論、マスコミ等に翻弄される/みんながみんな好き勝手に自分の意見を述べて統率が取れない/気持ちの整理がつかない恋愛/考えれば考えるほど分からなくなってゆく/自分が正しいのか、周りが正しいのか、という葛藤/自分の伝えたい気持ちが相手に伝わらない/相手を混乱させてしまうツンデレ、あまのじゃく/ワンドの5《逆位置》