【ストーリー:物語設計】

主人公の視点から見た物語の流れ

1.過去 →【勤勉】

(主人公の過去の状況、現在に至るきっかけとなった出来事、幼少時代に抱えていた問題)

ヒント:自分に厳しく修練を怠らない/努力の人/非常に精神力が強く、何事にも耐える/石の上にも三年/ひとりの相手を長い間、一途に想い続ける/今は修行のとき/ペンタクルの8《正位置》

2.現在 →【再起】

(主人公の現在の状況、今抱えている課題について)

ヒント:失敗や挫折からの立ち直り/一からのやり直し/七転び八起き、転んでもただでは起きぬ/失敗にもめげない打たれ強い人間/ゾンビのようなしぶとさ/自分がまだやり直せることに気がつく/復活の可能性/もう終わったと思ったがじつは終わってなかった恋/復縁/失っていた感情を取り戻す/死んだと思われていたものが再びよみがえる/病気や怪我を完治させる/13.DEATH 死《逆位置》

3.未来 →【孤立】

(主人公の未来の状況、近いうちに訪れる出来事、主人公がこのまま変わらなければ陥るであろう事態)

ヒント:他者から受け入れられることを諦めている/心を深く閉ざす/人目のつかないところでひっそりと生きている/孤独を愛している/自分の中で完結している恋/人間関係を断ち切るような出来事/人間不信に陥るような状況に追い込まれる/9.THE HERMIT 隠者《逆位置》

4.願望 →【自信】

(主人公が一番手に入れたいもの、あるいは克服したいと思っているもの、行動原理、目的意識)

ヒント:自信に満ち溢れており実力を最大限に発揮できる/才能を自覚している/多才であり器用である/頭の回転が速い/創造的な行為ができる/自分の意志を持っており自己主張が強い/自由に何でもできる立場/1.THE MAGICIAN 魔術師《正位置》

5.敵対者 →【節制】

(主人公の願望を邪魔する人物や事件、出来事)

ヒント:虚飾しないありのままの姿/穢れのない存在/節度のある人間関係/自然との調和/無理のない計画/バランスが取れている/ほどほどに妥協する/適度に力を抜く/何事も控えめがいい/目立つよりかはクラスのモブキャラ的存在に/努力よりかは規則正しい習慣/健康的な生活/ミニマリスト的な/14.TEMPERANCE 節制《正位置》

6.援助者 →【裕福】

(主人公の望みを叶えるのに協力してくれる人物、道具、あるいは幸運な出来事)

ヒント:物質的な豊かさを手にしている/お金持ち/前々から欲しかったものが手に入る/第一志望の会社から内定がもらえる/望み通りの役職につく/好きだった異性に告白してうまくいく/誰もが羨むポジション/伝説の武器や宝具を手にしている/生まれたときから欲しいものを欲しいままに手に入れてきた/恵まれた環境/精神的な孤独感、不満/資本家、貴族/ペンタクルのA《正位置》

7.試練 →【徒労】

(主人公が乗り越えなければならない試練、あるいは克服のために必要なもの)

ヒント:骨折り損のくたびれ儲け/期待していた見返りが得られなかったことの不満/働き過ぎており休息が必要である/今までやってきたことのすべてが無駄に思えてくる/相手からただの『都合の良い人』と思われている/過程そのものを楽しむことのできない恋愛/ペンタクルの7《逆位置》

8.葛藤 →【猜疑】

(主人公を苦しめる心の闇、自分の内側で対立しているもの)

ヒント:疑いの目を向ける/謂れ無き非難をする/ゴシップネタに飛びつく/良くない噂を真に受ける/群集心理に流される/友人を誤解してしまう/詐欺などにあって人に騙されることに必要以上に過敏になっている/部下を信じられない/恋人の言うことに裏があるのではないかと疑ってしまう/目に見える証拠を欲している/事件の捜査に乗り出す/ソードの9《逆位置》

9.結末 →【助言】

(物語を通して、主人公はどのように変化、成長するのか)

ヒント:おせっかいで世話焼きな性格/面倒見の良い上司/的確なアドバイスを与える/亀の甲より年の功、経験がモノを言う/自分の知能を相手のために使う/友人の恋を応援する/自分はサポート役に徹する/優秀な参謀、助手、執事、メイド/助け舟を出してやる/援護射撃/浮かれている友人に忠告しておく/老婆心/もしくは余計なお世話とも/ソードの7《逆位置》