【ペルソナ:人物像】

あるひとりの登場人物の性格や内面、人間関係

1.過去 →【退避】

(人物がかつて抱えていた問題、過去の状況、トラウマあるいは成功体験)

ヒント:戦線を離脱し、しばし安全な場所に退避する/恋敵と一時的に休戦協定を結ぶ/仕事を休みバカンスに出かける/疲労回復のための保養期間/セーブポイント的な場所/一時しのぎの解決策を取る/解決すべき問題から一旦身を引いて、気分転換のための行動をする/勝つことよりも死なないことの方が大切、と考える人物/安全マージンを多めに取る/ソードの4《正位置》

2.現在 →【陰鬱】

(人物が今抱えている問題、現在の状況)

ヒント:明るく振る舞えない/気が塞いでいる状態/希望が打ち砕かれ、夢が叶わぬことを知る/失敗して卑屈になっている/喧嘩して仲直りできない/どうせ自分なんかと卑下している状態/陽の光が当たらないでふてくされている/19.THE SUN 太陽《逆位置》

3.未来 →【恋愛】

(人物の未来に降りかかるであろう問題、あるいは将来の不安や願望)

ヒント:恋している/純粋無垢/コミュニケーション能力に長けている/楽しいひととき/今が楽しければそれでいい/パートナーの存在だけが大切/近い将来に大きな苦難が待ち受けていることを今はまだ知らない/感情的で衝動的な行動/自分の感情を信じている/6.THE LOVERS 恋人《正位置》

4.第三者 →【不毛】

(第三者・客観的視点から見た場合の、人物の性質。社会的評価、周囲から期待されている役割。他者によく知られている性格、印象)

ヒント:他者との不毛な争い/勝ったとしても得るものがない/成就してもしあわせにはなれない恋愛/方向違いの努力をしている/無駄で生産性のない会議/派閥争い/骨折り損のくたびれ儲け/体力を必要以上に消耗してしまう/ワンドの5《正位置》

5.主人公 →【断念】

(主人公から見た場合の、人物の性質。あるいは人物と主人公の特別な関係性)

ヒント:今まで続けてきたことを辞める/何かを諦める/気持ちに踏ん切りをつける/自分が失敗したという事実を受け入れる/現実を直視する/プロジェクトを凍結させる/負けは負けだが、潔い決断/カップの8《正位置》

6.自己 →【忍耐】

(人物の自己評価。自分だけが知っている自分自身の心。抱えている闇や、奥底に秘めている願望。まだ誰にも知られていない本音)

ヒント:強いられている状況/抜け出すことのできない苦難/自己犠牲によって得られる幸福/修行のとき/苦痛のなかにあるマゾヒズム的快楽、自己陶酔感/自虐癖が強い/誰もやりたがらない任務を率先してやる/苦難を乗り越えたあとにある圧倒的成長/ブラック企業/自分が犠牲となることで報われる恋/自ら困難な道を進もうとする性格/12.THE HANGED MAN 吊し人《正位置》

7.本質 →【野心】

(人物の本質的性質。あるいは、人物の抱える根本的な課題)

ヒント:現状に満足せずその先を追い求める/利潤をとことん追究する/大きな飛躍を欲している/分不相応な相手に恋している/無謀な夢を努力によって勝ち取ろうとする/目標達成のために多くの犠牲を払ってきた/経営者や夢見る戦士/人生の一発逆転を狙っている/ワンドの2《正位置》