【ペルソナ:人物像】

あるひとりの登場人物の性格や内面、人間関係

1.過去 →【勝利】

(人物がかつて抱えていた問題、過去の状況、トラウマあるいは成功体験)

ヒント:勝利と栄光を手にする/恋のライバルに打ち勝つ/努力による自己実現を果たす/社会的地位と評価を獲得する/勝者こそが正義なり/自尊心が高い/弱い者や敗者に目を向けようとしない/勝ったことによるライバルの増加/必要以上に嫉妬され敵を増やしてしまう/ワンドの6《正位置》

2.現在 →【忍耐】

(人物が今抱えている問題、現在の状況)

ヒント:強いられている状況/抜け出すことのできない苦難/自己犠牲によって得られる幸福/修行のとき/苦痛のなかにあるマゾヒズム的快楽、自己陶酔感/自虐癖が強い/誰もやりたがらない任務を率先してやる/苦難を乗り越えたあとにある圧倒的成長/ブラック企業/自分が犠牲となることで報われる恋/自ら困難な道を進もうとする性格/12.THE HANGED MAN 吊し人《正位置》

3.未来 →【混乱】

(人物の未来に降りかかるであろう問題、あるいは将来の不安や願望)

ヒント:てんやわんやの大騒ぎ/群集心理、世論、マスコミ等に翻弄される/みんながみんな好き勝手に自分の意見を述べて統率が取れない/気持ちの整理がつかない恋愛/考えれば考えるほど分からなくなってゆく/自分が正しいのか、周りが正しいのか、という葛藤/自分の伝えたい気持ちが相手に伝わらない/相手を混乱させてしまうツンデレ、あまのじゃく/ワンドの5《逆位置》

4.第三者 →【希望】

(第三者・客観的視点から見た場合の、人物の性質。社会的評価、周囲から期待されている役割。他者によく知られている性格、印象)

ヒント:明確な生きる目標/目的意識が強い/憧れの人に近づきたい一心で行動する/理想を追い求める/ロマンチスト/恋に恋する/夢見る人/大きな喪失のあとに現れた一筋の光/憧憬の念が強い/楽観主義/根拠のない自信を持っている/明るい人物/17.THE STAR 星《正位置》

5.主人公 →【破滅】

(主人公から見た場合の、人物の性質。あるいは人物と主人公の特別な関係性)

ヒント:完膚なきまでに打ちのめされる出来事/新しく始めた事業が失敗する/関係性の破局、絶交や絶縁/自分が不幸になっても構わないという自暴自棄な生き方/自身にも危害を与える自爆技/冷め切って修復不能な関係/回復の見込みの無い怪我や病気/帰る場所や故郷を失う/心の拠り所としている大切なものを失う/ワンドのA《逆位置》

6.自己 →【軽薄】

(人物の自己評価。自分だけが知っている自分自身の心。抱えている闇や、奥底に秘めている願望。まだ誰にも知られていない本音)

ヒント:浅はかな考え/慎重さを欠いた軽はずみな言動/準備不足、せっかち/誠意の感じられない相手/薄っぺらい愛の言葉/ペンタクルの2《逆位置》

7.本質 →【冷静】

(人物の本質的性質。あるいは、人物の抱える根本的な課題)

ヒント:すべての物事に対して感情ではなく理性で対処する/冷静かつ的確な現状分析/誰よりも現実が見えている/一歩身を引いて高い位置から状況を俯瞰している/データ収集、処理を得意とする/突然の事態にも落ち着き払っている/他者から感情がないと思われている/恋愛に関して熱くなれない/知的な判断を下す/合理的だが人の感情を考慮していない/King of Swords ソードのキング《正位置》