【ペルソナ:人物像】

あるひとりの登場人物の性格や内面、人間関係

1.過去 →【野心】

(人物がかつて抱えていた問題、過去の状況、トラウマあるいは成功体験)

ヒント:現状に満足せずその先を追い求める/利潤をとことん追究する/大きな飛躍を欲している/分不相応な相手に恋している/無謀な夢を努力によって勝ち取ろうとする/目標達成のために多くの犠牲を払ってきた/経営者や夢見る戦士/人生の一発逆転を狙っている/ワンドの2《正位置》

2.現在 →【独裁】

(人物が今抱えている問題、現在の状況)

ヒント:己の欲望のままに行動する/権力や財力を使って好き放題する/一方通行な関係性/誰も逆らえない/周りに助言してくれる人がいない/独りよがりな考え/他者の意見を聞こうとしない/独断専行な行為/絶対君主制/組織を掌握する/一極集中型システム/一途な恋/King of Wands ワンドのキング《逆位置》

3.未来 →【敗北】

(人物の未来に降りかかるであろう問題、あるいは将来の不安や願望)

ヒント:勝負に負ける/劣等感、屈辱感、コンプレックス、卑屈な態度/自尊心や自信が持てなくなる/いじめられっ子/社会的に搾取される立場、負け組/恋敵に打ち負ける/寝取られ/金銭を巻き上げられる/格差の広がった社会/出世し損ねる/選挙で落選する/負け戦/持病が悪化する/ワンドの6《逆位置》

4.第三者 →【有利】

(第三者・客観的視点から見た場合の、人物の性質。社会的評価、周囲から期待されている役割。他者によく知られている性格、印象)

ヒント:有利な立場、状況/絶好のチャンスが訪れる/相性の良い相手/実力以上に能力が発揮できる/ライバルよりも一歩リードしている/交渉のカードはこちらの方が多い/この機を逃すわけにはいかない/協力してくれる仲間が多い/ちょっと油断している/ワンドの7《正位置》

5.主人公 →【混乱】

(主人公から見た場合の、人物の性質。あるいは人物と主人公の特別な関係性)

ヒント:てんやわんやの大騒ぎ/群集心理、世論、マスコミ等に翻弄される/みんながみんな好き勝手に自分の意見を述べて統率が取れない/気持ちの整理がつかない恋愛/考えれば考えるほど分からなくなってゆく/自分が正しいのか、周りが正しいのか、という葛藤/自分の伝えたい気持ちが相手に伝わらない/相手を混乱させてしまうツンデレ、あまのじゃく/ワンドの5《逆位置》

6.自己 →【放棄】

(人物の自己評価。自分だけが知っている自分自身の心。抱えている闇や、奥底に秘めている願望。まだ誰にも知られていない本音)

ヒント:任務や仕事を投げ出す/責任から逃れようとする/ニートになる/重圧やプレッシャーに耐え切れない/現実逃避/堪忍袋の緒が切れる/恋に疲れる/投げやりな生活/やけ酒に溺れる/大切な人を救うことをあきらめる/大切なものを手放すことを決心する/何かを捨てた人物/ワンドの10《逆位置》

7.本質 →【悪辣】

(人物の本質的性質。あるいは、人物の抱える根本的な課題)

ヒント:マグマが煮えたぎるような嫉妬心/ひどいやり方で相手を罠に嵌める/非常にたちの悪い相手に苦戦する/法律や正義が通用しない/倫理観が欠如している/腹黒い人物/自分の利益のためならどんな手段をも厭わない/人間を道具としか思っていない/抑えの利かなくなった民衆の暴力的な思想/卑怯なやり方で勝利を手にする/Queen of Swords ソードのクイーン《逆位置》