【ペルソナ:人物像】

あるひとりの登場人物の性格や内面、人間関係

1.過去 →【惰性】

(人物がかつて抱えていた問題、過去の状況、トラウマあるいは成功体験)

ヒント:なんとなくだらだらと続けている状態/マンネリに飽き飽きとしている/何事も面倒くさい/不摂生/堕落した生活/このままでいいと思っている/ぐだぐだと維持している人間関係/ときめき感の失われた恋/向上心がなく、成長が止まる/危機感の欠如/14.TEMPERANCE 節制《逆位置》

2.現在 →【迅速】

(人物が今抱えている問題、現在の状況)

ヒント:素早く対応する/目にも留まらぬ速さ/死ぬことを恐れずに敵陣へと突っ込む/フラれる覚悟で告白する/自分が傷つくことを恐れないゆえの速さ/速攻で決着を付けなければならない相手/先制攻撃を仕掛ける/急いては事を仕損じる、焦りすぎている/一旦走り始めた以上、もう引き返すことはできない、突き抜けるのみ/過去を省みずに未来へ向けて一直線に進む/Knight of Swords ソードのナイト《正位置》

3.未来 →【忍耐】

(人物の未来に降りかかるであろう問題、あるいは将来の不安や願望)

ヒント:強いられている状況/抜け出すことのできない苦難/自己犠牲によって得られる幸福/修行のとき/苦痛のなかにあるマゾヒズム的快楽、自己陶酔感/自虐癖が強い/誰もやりたがらない任務を率先してやる/苦難を乗り越えたあとにある圧倒的成長/ブラック企業/自分が犠牲となることで報われる恋/自ら困難な道を進もうとする性格/12.THE HANGED MAN 吊し人《正位置》

4.第三者 →【包容】

(第三者・客観的視点から見た場合の、人物の性質。社会的評価、周囲から期待されている役割。他者によく知られている性格、印象)

ヒント:愛をもって他者を受け入れる/母性愛/慈しみに満ちた人物/偽らない、ありのままの自分を認めてくれる人/寛大な措置/自分の居場所が見つかる/世間の理解を得る/King of Cups カップのキング《正位置》

5.主人公 →【慈善】

(主人公から見た場合の、人物の性質。あるいは人物と主人公の特別な関係性)

ヒント:見返りを求めずに他者を助ける/ギブ・アンド・ギブ/慈善事業、医療ボランティア、福祉国家、社会起業家/思いやりの溢れた親切な行為/返報性を気にしない広い心、余裕のある精神/博愛主義者/損得度外視の利他的行為/多額の寄付を行う/助け合いの精神/自分の身を危険にさらして救助活動を行う/相手に尽くしすぎる恋愛/ペンタクルの6《正位置》

6.自己 →【重圧】

(人物の自己評価。自分だけが知っている自分自身の心。抱えている闇や、奥底に秘めている願望。まだ誰にも知られていない本音)

ヒント:疲労困憊/何でも自分ひとりで抱え込もうとする/周りからの強いプレッシャー/責任の重さに押し潰されそうになる/厳しいノルマ/同調圧力に苦しむ/想像を絶する困難に耐えている/手放したくても手放せない、逃げたくても逃げ出せない状況/我慢する時/ワンドの10《正位置》

7.本質 →【横柄】

(人物の本質的性質。あるいは、人物の抱える根本的な課題)

ヒント:驕り高ぶって人を見下す/高いプライド/無礼な態度を取ってしまう/見栄を張る/お高くとまるお嬢様/傲慢な態度で神の怒りを買う人類(バベルの塔)/行き過ぎた科学技術、環境破壊/威張った役人、教師、政治家/自己中心的でわがまま/協調性がない/Queen of Wands ワンドのクイーン《逆位置》