【ペルソナ:人物像】

あるひとりの登場人物の性格や内面、人間関係

1.過去 →【空想】

(人物がかつて抱えていた問題、過去の状況、トラウマあるいは成功体験)

ヒント:現実ではないセカイを生きている/小説家、画家、詩人などの芸術家/創作に喜びを感じる/架空の相手との恋/幻術など精神に作用する能力/ファンタジー系の異世界に導かれる/頭のなかで思い描いていた妄想が具現化する/カップの7《正位置》

2.現在 →【保身】

(人物が今抱えている問題、現在の状況)

ヒント:戦線を脱し、安全な場所に避難する/争いごとを避け、火の粉の届かない場所から静観する/自分の身や、大切な人を守るために戦いよりも逃げることを優先させる/親友から嫌われることが怖くて自分の恋をあきらめる/困難からの脱出/防御や回避技術に長けている/自分が変わることや傷つくことを恐れる/安定志向/ソードの6《正位置》

3.未来 →【期待】

(人物の未来に降りかかるであろう問題、あるいは将来の不安や願望)

ヒント:時期が訪れるのを静かに待っている/誰かとの約束が果たされる日を待つ/そう悪くはない未来を信じている/告白の返答を待っている/日に日に高まる希望/やるべきことをやったので、あとは人事を尽くして天命を待つ状態/自分からは行動しない受け身の状態/果報は寝て待て/あるいは待ちぼうけ/ワンドの3《正位置》

4.第三者 →【不毛】

(第三者・客観的視点から見た場合の、人物の性質。社会的評価、周囲から期待されている役割。他者によく知られている性格、印象)

ヒント:他者との不毛な争い/勝ったとしても得るものがない/成就してもしあわせにはなれない恋愛/方向違いの努力をしている/無駄で生産性のない会議/派閥争い/骨折り損のくたびれ儲け/体力を必要以上に消耗してしまう/ワンドの5《正位置》

5.主人公 →【惰性】

(主人公から見た場合の、人物の性質。あるいは人物と主人公の特別な関係性)

ヒント:なんとなくだらだらと続けている状態/マンネリに飽き飽きとしている/何事も面倒くさい/不摂生/堕落した生活/このままでいいと思っている/ぐだぐだと維持している人間関係/ときめき感の失われた恋/向上心がなく、成長が止まる/危機感の欠如/14.TEMPERANCE 節制《逆位置》

6.自己 →【不純】

(人物の自己評価。自分だけが知っている自分自身の心。抱えている闇や、奥底に秘めている願望。まだ誰にも知られていない本音)

ヒント:純粋だったものが穢れてしまう/今まで憧れていた世界や人物が、じつは闇に満ちたものであることを知ってしまう/夢や幻想を打ち壊される/不純な動機、思想を持って他者に近づく/汚れ役を引き受ける/カップのA《逆位置》

7.本質 →【野蛮】

(人物の本質的性質。あるいは、人物の抱える根本的な課題)

ヒント:原始的な力/より肉体的な快楽を求める恋/欲望のままに生きる/暴力を振りかざす/理性が吹っ飛んだ状態/内乱が勃発する/自然災害/ドメスティック・バイオレンス/理不尽な力に翻弄される/精神的ではなく物理的なダメージを受ける/非合法な手段によって大切なものを奪われる/怪獣やゾンビなど、人間社会の法の支配の及ばない相手/King of Swords ソードのキング《逆位置》