【ペルソナ:人物像】

あるひとりの登場人物の性格や内面、人間関係

1.過去 →【凡庸】

(人物がかつて抱えていた問題、過去の状況、トラウマあるいは成功体験)

ヒント:良くも悪くもふつう/クラスのモブキャラ/他者と比べて秀でているところも劣っているところもない/平凡な日常を愛している/自分が目立つことを嫌う/ヒロインと自分がくっつくのは不釣り合いだと考えている/ペンタクルの3《逆位置》

2.現在 →【不満】

(人物が今抱えている問題、現在の状況)

ヒント:堕落した生活を送るも、心は満ち足りない/ソファーに寝そべってポテチを食いながらテレビを見る毎日/周囲の人間に気に食わない人がいて、ふてくされている/いつも不機嫌で、部下に八つ当たりをする/イライラしやすい性格、短気/愚痴をこぼすだけで自分からは動こうとしない/カップの9《逆位置》

3.未来 →【陰鬱】

(人物の未来に降りかかるであろう問題、あるいは将来の不安や願望)

ヒント:明るく振る舞えない/気が塞いでいる状態/希望が打ち砕かれ、夢が叶わぬことを知る/失敗して卑屈になっている/喧嘩して仲直りできない/どうせ自分なんかと卑下している状態/陽の光が当たらないでふてくされている/19.THE SUN 太陽《逆位置》

4.第三者 →【混乱】

(第三者・客観的視点から見た場合の、人物の性質。社会的評価、周囲から期待されている役割。他者によく知られている性格、印象)

ヒント:てんやわんやの大騒ぎ/群集心理、世論、マスコミ等に翻弄される/みんながみんな好き勝手に自分の意見を述べて統率が取れない/気持ちの整理がつかない恋愛/考えれば考えるほど分からなくなってゆく/自分が正しいのか、周りが正しいのか、という葛藤/自分の伝えたい気持ちが相手に伝わらない/相手を混乱させてしまうツンデレ、あまのじゃく/ワンドの5《逆位置》

5.主人公 →【慈愛】

(主人公から見た場合の、人物の性質。あるいは人物と主人公の特別な関係性)

ヒント:優しくて穏やか/ゆったりとして恵まれている状態/自分が幸せだから他者を思いやる余裕がある/充実している/好きなことができる立場/誰かを深く愛しており満足している/母性/友人に恵まれている/周囲からいい人だと思われている/優しさにつけ込まれやすい(騙されやすい)/頼まれたら断れない性格/自分にも他者にも甘い性格/3.THE EMPRESS 女帝《正位置》

6.自己 →【死去】

(人物の自己評価。自分だけが知っている自分自身の心。抱えている闇や、奥底に秘めている願望。まだ誰にも知られていない本音)

ヒント:すでに亡き人/殺した感情/心の奥底に閉じ込めた恋/記憶喪失/すでに終わった関係/終了した取引/多くの人々から忘れ去られた存在/隠蔽された歴史/人間関係がない/何かを強制終了する/ぷっつりと糸が切れたようにあっけなく終わる/既存の制度が根本的に変わる/13.DEATH 死《正位置》

7.本質 →【損失】

(人物の本質的性質。あるいは、人物の抱える根本的な課題)

ヒント:経済的な損失を被る/事件や災害の被害に遭う/他者からの評価が落ちる/恋人から幻滅される/これまでの有利な立場が無くなる/残されたものを使って勝負しなければならない状況/ペンタクルのA《逆位置》