【キャラクター:登場人物】

物語に登場するキャラクターの役割と性質

1.主人公 →【破滅】

(物語の主人公)

ヒント:完膚なきまでに打ちのめされる出来事/新しく始めた事業が失敗する/関係性の破局、絶交や絶縁/自分が不幸になっても構わないという自暴自棄な生き方/自身にも危害を与える自爆技/冷め切って修復不能な関係/回復の見込みの無い怪我や病気/帰る場所や故郷を失う/心の拠り所としている大切なものを失う/ワンドのA《逆位置》

2.相棒 →【動揺】

(主人公と共に行動し、物語を動かしていく人物。ヒロイン、ヒーロー、第二主人公、親友、助手、狂言回し、語り手など)

ヒント:強いショックを受ける出来事/絶対に成功すると思われていたプロジェクトが失敗する/突然の事態に慌てふためく/気が動転している/平凡な日々を崩落させる稲妻の閃光/非日常の世界が扉を開ける/16.THE TOWER 塔《逆位置》

3.好敵手 →【希望】

(主人公のライバルとなる人物、互いに力を磨き高め合っていく良い意味での宿敵。あるいは恋敵)

ヒント:明確な生きる目標/目的意識が強い/憧れの人に近づきたい一心で行動する/理想を追い求める/ロマンチスト/恋に恋する/夢見る人/大きな喪失のあとに現れた一筋の光/憧憬の念が強い/楽観主義/根拠のない自信を持っている/明るい人物/17.THE STAR 星《正位置》

4.依頼者 →【空想】

(物語進展のきっかけとなる人物。主人公に対して何らかの課題や試練を与える役割)

ヒント:現実ではないセカイを生きている/小説家、画家、詩人などの芸術家/創作に喜びを感じる/架空の相手との恋/幻術など精神に作用する能力/ファンタジー系の異世界に導かれる/頭のなかで思い描いていた妄想が具現化する/カップの7《正位置》

5.協力者 →【幻滅】

(主人公の目的を支援する人物。味方。必ずしも心の底から主人公を応援しているとは限らない)

ヒント:今まで憧れていた人物の正体を知り幻滅する/自分の信じてきた希望が打ち砕かれる/追いかけてきた夢を諦める/期待通りにいかない出来事/見通しが甘かったことに気づかされる/実力不足を自覚する/恋が冷める/17.THE STAR 星《逆位置》

6.被害者 →【冷静】

(事件に巻き込まれ何かを喪失する人物。あるいは主人公が事件により失う、もしくは失った故人)

ヒント:すべての物事に対して感情ではなく理性で対処する/冷静かつ的確な現状分析/誰よりも現実が見えている/一歩身を引いて高い位置から状況を俯瞰している/データ収集、処理を得意とする/突然の事態にも落ち着き払っている/他者から感情がないと思われている/恋愛に関して熱くなれない/知的な判断を下す/合理的だが人の感情を考慮していない/King of Swords ソードのキング《正位置》

7.敵対者 →【円満】

(主人公を邪魔する人物。物語の最後に主人公が乗り越えなければならない壁として立ちふさがる悪役)

ヒント:誰とでも仲良くできる/家庭を大切にする/友好的な人物/何もかもが丸く収まっている/かどを立てないように、なあなあで済ませる/穏やかにことを進める/平和だが刺激に欠けた恋愛/みんなで一緒にゴールしよう的な考え/ペンタクルの10《正位置》

8.道化役 →【貧困】

(ジョーカー。物語を掻き回したり、シリアスなシーンで笑わせたりする謎に包まれた人物。ピエロ)

ヒント:物質的な貧しさに苦しむ/不況の波に襲われる/仕事をクビになる/病気や怪我をしているのに、医療的措置を受けられない/未来が視えない状況/物質的な貧困が、精神的な余裕までをも奪う/夢も希望もなく、愛も冷え切っている/他者からの救済を必要としている/枯れ果てた土地、枯渇した資源/乏しい才能、恵まれない環境/ペンタクルの5《正位置》

9.黒幕 →【探求】

(本当の敵。あるいは主人公の内面にある影の自分。シャドー)

ヒント:学問を追究する/好奇心旺盛な研究者、あるいは探偵/何か未知なるものを探し求めなければならない状況/「利益」よりも「己の知を満たすこと」を行動原理としている/真実を知ることが重要/Page of Pentacles ペンタクルのペイジ《正位置》