【キャラクター:登場人物】

物語に登場するキャラクターの役割と性質

1.主人公 →【重圧】

(物語の主人公)

ヒント:疲労困憊/何でも自分ひとりで抱え込もうとする/周りからの強いプレッシャー/責任の重さに押し潰されそうになる/厳しいノルマ/同調圧力に苦しむ/想像を絶する困難に耐えている/手放したくても手放せない、逃げたくても逃げ出せない状況/我慢する時/ワンドの10《正位置》

2.相棒 →【満足】

(主人公と共に行動し、物語を動かしていく人物。ヒロイン、ヒーロー、第二主人公、親友、助手、狂言回し、語り手など)

ヒント:物質的に満ち足りた生活/権力や地位を手にしている/金ならいくらでもある/酒池肉林に興じている/幸せの絶頂期にある/何一つ不自由のない生活/満ち足りているからこそ、失うのが怖い/自分が恵まれた環境にあることを自覚している/世間が羨む成功者/カップの9《正位置》

3.好敵手 →【不毛】

(主人公のライバルとなる人物、互いに力を磨き高め合っていく良い意味での宿敵。あるいは恋敵)

ヒント:他者との不毛な争い/勝ったとしても得るものがない/成就してもしあわせにはなれない恋愛/方向違いの努力をしている/無駄で生産性のない会議/派閥争い/骨折り損のくたびれ儲け/体力を必要以上に消耗してしまう/ワンドの5《正位置》

4.依頼者 →【休息】

(物語進展のきっかけとなる人物。主人公に対して何らかの課題や試練を与える役割)

ヒント:心休まるひととき/心身を回復する機会が与えられる/戦線を一時的に離脱する/休職期間/長旅のなかで見つけたオアシス/幸せな時間が訪れるが、あくまでここはゴールではない/これからの戦いや冒険にそなえて準備をする/リラックス状態/あるいは現実逃避/ワンドの4《正位置》

5.協力者 →【希望】

(主人公の目的を支援する人物。味方。必ずしも心の底から主人公を応援しているとは限らない)

ヒント:明確な生きる目標/目的意識が強い/憧れの人に近づきたい一心で行動する/理想を追い求める/ロマンチスト/恋に恋する/夢見る人/大きな喪失のあとに現れた一筋の光/憧憬の念が強い/楽観主義/根拠のない自信を持っている/明るい人物/17.THE STAR 星《正位置》

6.被害者 →【自失】

(事件に巻き込まれ何かを喪失する人物。あるいは主人公が事件により失う、もしくは失った故人)

ヒント:放心状態/自分を見失うほどのショッキングな出来事/カルト教団に洗脳される/一目惚れをして相手に心を奪われる/心ここにあらず/為すべきことが分からず途方に暮れている/冷凍イカの瞳/「あの事件以来、まったくの別人のようになってしまったわ」の状態/かつての自分を忘れている/記憶喪失/かつての自分を忘れたことによる悲しい幸せな日々/封印された記憶とトラウマ/ソードの3《逆位置》

7.敵対者 →【動揺】

(主人公を邪魔する人物。物語の最後に主人公が乗り越えなければならない壁として立ちふさがる悪役)

ヒント:強いショックを受ける出来事/絶対に成功すると思われていたプロジェクトが失敗する/突然の事態に慌てふためく/気が動転している/平凡な日々を崩落させる稲妻の閃光/非日常の世界が扉を開ける/16.THE TOWER 塔《逆位置》

8.道化役 →【悪化】

(ジョーカー。物語を掻き回したり、シリアスなシーンで笑わせたりする謎に包まれた人物。ピエロ)

ヒント:病気や怪我などが悪化する/戦況が悪くなる/負の感情がエスカレートする/能力が暴走する/もがけばもがくほど苦しくなる/借金が雪だるま式に増える/さらに敵が増える/ちょっとした喧嘩が、裁判沙汰にまで発展する/毒を用いた攻撃/立場がますます悪くなる/夢が遠のく/強く耐え忍ばなければならない状況/ソードの8《逆位置》

9.黒幕 →【軽薄】

(本当の敵。あるいは主人公の内面にある影の自分。シャドー)

ヒント:浅はかな考え/慎重さを欠いた軽はずみな言動/準備不足、せっかち/誠意の感じられない相手/薄っぺらい愛の言葉/ペンタクルの2《逆位置》