【キャラクター:登場人物】
物語に登場するキャラクターの役割と性質
1.主人公 →【感傷】
(物語の主人公)
ヒント:情緒不安定/感受性に優れている/他者の痛みが理解できる/センチメンタル/論理ではなく感情によって説得される/ロマンチストあるいは少女趣味/悲恋を嘆きつつも悲恋に陶酔している/Queen of Cups カップのクイーン《逆位置》
2.相棒 →【実利】
(主人公と共に行動し、物語を動かしていく人物。ヒロイン、ヒーロー、第二主人公、親友、助手、狂言回し、語り手など)
ヒント:現実主義者/大人な考え/戦略を練って着々と物事を進めていく/理想に振り回されず、常に合理的な判断を下そうとする/冷静沈着/感情を優先する人たちからの反感を受ける/少数を犠牲にして、多数を守る/しっかりとした経済観念/何もしていないように見えて、じつは影で方々に手を回している/カップの7《逆位置》
3.好敵手 →【閉塞】
(主人公のライバルとなる人物、互いに力を磨き高め合っていく良い意味での宿敵。あるいは恋敵)
ヒント:息苦しい環境/余所者を受け付けない村社会/閉塞感のある職場/口が堅くて秘密を決して漏らさない人物/他者を排除して、自分と相手との関係性だけを求める恋/ヤンデレ/何かに拘束されて抜け出せない状況にある/危険な(情報、能力、人物)が流出しないように封印している施設/ワンドの9《逆位置》
4.依頼者 →【不正】
(物語進展のきっかけとなる人物。主人公に対して何らかの課題や試練を与える役割)
ヒント:私利私欲のために不正を行う/多くの人の命より、たったひとりの大切な人の命を選ぶ/正義を求められる局面で私情を挟む/自分が正しくないことを自覚している/不平等でバランスの悪い状態/闇堕ちする/自ら悪役を買って出る/11.JUSTICE 正義《逆位置》
5.協力者 →【忍耐】
(主人公の目的を支援する人物。味方。必ずしも心の底から主人公を応援しているとは限らない)
ヒント:強いられている状況/抜け出すことのできない苦難/自己犠牲によって得られる幸福/修行のとき/苦痛のなかにあるマゾヒズム的快楽、自己陶酔感/自虐癖が強い/誰もやりたがらない任務を率先してやる/苦難を乗り越えたあとにある圧倒的成長/ブラック企業/自分が犠牲となることで報われる恋/自ら困難な道を進もうとする性格/12.THE HANGED MAN 吊し人《正位置》
6.被害者 →【古傷】
(事件に巻き込まれ何かを喪失する人物。あるいは主人公が事件により失う、もしくは失った故人)
ヒント:過去の過ちを清算しなければならない時が近づいている/過去の事故で負った怪我が悪化する/治ったはずの持病が再発する/元カレ、元カノ、会いたくなかった旧友、自分を捨てたはずの親などに再会する/隠していた不祥事が露見する/トラウマがよみがえる/自分自身と向き合わなければならないとき/カップの6《逆位置》
7.敵対者 →【批判】
(主人公を邪魔する人物。物語の最後に主人公が乗り越えなければならない壁として立ちふさがる悪役)
ヒント:他者を蔑む/人の欠点をあげつらう/あたまでっかちな恋愛/学歴至上主義/自分にも厳しく他者にも厳しい/対等に打ち解けて話せる人がいない/高すぎるプライド/周囲との摩擦によるフラストレーション/理解者を探している/批判的な努力家/実力がすべて/甘えを許さない/論破する/2.THE HIGE PRIESTESS 女教皇《逆位置》
8.道化役 →【勝利】
(ジョーカー。物語を掻き回したり、シリアスなシーンで笑わせたりする謎に包まれた人物。ピエロ)
ヒント:勝利と栄光を手にする/恋のライバルに打ち勝つ/努力による自己実現を果たす/社会的地位と評価を獲得する/勝者こそが正義なり/自尊心が高い/弱い者や敗者に目を向けようとしない/勝ったことによるライバルの増加/必要以上に嫉妬され敵を増やしてしまう/ワンドの6《正位置》
9.黒幕 →【努力】
(本当の敵。あるいは主人公の内面にある影の自分。シャドー)
ヒント:真面目にコツコツと鍛錬を積み、知識や技能を身につけプロフェッショナルとなった人/熟練した職人/地道な努力が功を奏した/向上心が高い/決して奢らず、黙々と修行を続ける/努力で勝ち取る恋/少しづつお金を貯める/勤勉家/ハードワーカー/運や他人に頼らずに、自分の力で道を切り開く/ペンタクルの3《正位置》