【キャラクター:登場人物】

物語に登場するキャラクターの役割と性質

1.主人公 →【探求】

(物語の主人公)

ヒント:学問を追究する/好奇心旺盛な研究者、あるいは探偵/何か未知なるものを探し求めなければならない状況/「利益」よりも「己の知を満たすこと」を行動原理としている/真実を知ることが重要/Page of Pentacles ペンタクルのペイジ《正位置》

2.相棒 →【退避】

(主人公と共に行動し、物語を動かしていく人物。ヒロイン、ヒーロー、第二主人公、親友、助手、狂言回し、語り手など)

ヒント:戦線を離脱し、しばし安全な場所に退避する/恋敵と一時的に休戦協定を結ぶ/仕事を休みバカンスに出かける/疲労回復のための保養期間/セーブポイント的な場所/一時しのぎの解決策を取る/解決すべき問題から一旦身を引いて、気分転換のための行動をする/勝つことよりも死なないことの方が大切、と考える人物/安全マージンを多めに取る/ソードの4《正位置》

3.好敵手 →【停滞】

(主人公のライバルとなる人物、互いに力を磨き高め合っていく良い意味での宿敵。あるいは恋敵)

ヒント:物事が捗らない/足踏み状態/進展の気配がない恋/何か決心や行動するのを躊躇する/冷戦状態/成長が止まる/変化よりも現状維持を選択する/保守的な性格、風土/ここにいては成長することができない/立ち止まってよく考えてみるとき/何をするにもゆっくりでマイペースな人物/ワンドの8《逆位置》

4.依頼者 →【執着】

(物語進展のきっかけとなる人物。主人公に対して何らかの課題や試練を与える役割)

ヒント:しがみついて離れない/恋人を束縛しようとする/バッドエンドを引き起こすタイプのヤンデレ/自我流のやり方に拘っていて成長できない/思い込みや固定観念に囚われている/自分の持っている財産を手放すまいと躍起になっている/大切な人や物を失うのが怖くて、縛りつけている/自分の利得のことしか考えていない/子離れ、親離れできない/わがまま/相互依存関係/ペンタクルの4《正位置》

5.協力者 →【悪化】

(主人公の目的を支援する人物。味方。必ずしも心の底から主人公を応援しているとは限らない)

ヒント:病気や怪我などが悪化する/戦況が悪くなる/負の感情がエスカレートする/能力が暴走する/もがけばもがくほど苦しくなる/借金が雪だるま式に増える/さらに敵が増える/ちょっとした喧嘩が、裁判沙汰にまで発展する/毒を用いた攻撃/立場がますます悪くなる/夢が遠のく/強く耐え忍ばなければならない状況/ソードの8《逆位置》

6.被害者 →【不和】

(事件に巻き込まれ何かを喪失する人物。あるいは主人公が事件により失う、もしくは失った故人)

ヒント:仲違い/恋人や友人と喧嘩をする/グループ、チームのなかに協調性を乱す空気の読めない人がいる/敵との決戦を前にして内輪揉めが起こる/無益な派閥争い/とにかく相性の悪い相手/自分がその組織やグループに所属することに、違和感を覚え始める/カップの2《逆位置》

7.敵対者 →【思索】

(主人公を邪魔する人物。物語の最後に主人公が乗り越えなければならない壁として立ちふさがる悪役)

ヒント:ひとりでじっくりと考える時期/自分の心の内を見つめる/一人旅に出る/取り留めのない思考の連鎖ではなく、筋道立った深い考えが必要とされる/心の迷宮に迷い込む/すぐに結論に辿り着かずに、一旦じっくり立ち止まって考えなければ危ういとき/Queen of Pentacles ペンタクルのクイーン《正位置》

8.道化役 →【未完】

(ジョーカー。物語を掻き回したり、シリアスなシーンで笑わせたりする謎に包まれた人物。ピエロ)

ヒント:中途半端な状態/道半ばの成長/まだ自分の能力が完成されていない/あとひと押しで実る恋なのに、なかなか踏ん切りが付かない/画竜点睛を欠く/ほんの少しの努力で道が開けるのに、それをしないもったいない状態/パズルのピースを埋めることを放棄している/俺たちの戦いはこれからだ/21.THE WORLD 世界《逆位置》

9.黒幕 →【妥協】

(本当の敵。あるいは主人公の内面にある影の自分。シャドー)

ヒント:相手と衝突した際に、自分の主張を曲げて折り合いつける/相手にゆずる/夢をあきらめて無難な道を進む/互いの利益の一致する点を模索する/おだやかに交渉を進める/弱腰を非難される/ペンタクルの10《逆位置》